前口上は大事

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前口上って大事ですね。

 

先日ミルクボーイの優勝で幕を閉じたM-1。しかし、世間はすっかりぺこぱに首ったけ。両者ともお見事でした。個人的には圧倒的ぺこぱを別として、オズワルドも好み。かまいたちも一本目すごかったんですけどねぇ。

 

ミルクボーイは内容や技術的な巧さもさることながら、フォーマットが鬼。どこにいっても、何に頼まれても一本書けそう。

ぺこぱは発想の勝利といえばそうなんですが、あの「いや○○かーい!」のトーンから滑らかに逆方向へ移るの、結構難しそう。パッと真似出来そうで意外に出来ないタイプと感じました。

来年以降どう来るんでしょう。このまま売れちゃったら、もうM-1に出ないほうが良いイメージで終われる気もするんですが…そうもいかないか。

一個だけ怖いのは、スキャンダル系。EXIT的な見たまんまならかすり傷ですけど、ぺこぱは「良い人そう」の上に成り立つ芸風なので。

 

で、前口上って何の話かというと、ぺこぱの冒頭の自己紹介。

適当に見えてきっちり決まっているようです。

重要なのは、この「松陰寺太勇」と素の「松井勇太」の使い分け。漫才はコントじゃないですけど、やっぱり一つの世界というか、線引きは必要。

 

vtuberも同じだと思うんですよ。最初の入りの文言。もう名前なんてみんな知ってるから言わなくていいよ、とはならない。区切りをつける装置なんです。普段の自分と、vtuberとしての自分。機械かってくらい同じ物言いだったり、非日常的なワードだったり、そのほうがむしろ役割としては正しいあり方。

 

そんなことを倩考える今日この頃でした。