チキチキ!勝手にRADのベース(E)曲選手権!

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はい。

遅ればせながら、花奏かのんさんブイアパ参加を記念した箸休め記事です。

RADWIMPS『ギミギミック』の弾いて&歌ってみた動画を手土産にお引越し。

というわけで、RAD(+味噌汁's)の曲から特にベースがカッコいいものを選んでランキング。脳内「街の人の声」を参考に作られました。純度100%で、個人の独断と偏見です。異論の余地しかありません。それでは参りましょう。

 

第9位 前前前世

・この曲でRADファンになりました!RADサイコー!(匿名希望Aさんより)

というわけで、第9位は『前前前世』。RADの知名度を鬼のように引き上げた一曲が選ばれましたね。順位が半端なのはすみません、5曲に絞るつもりが絞り切れませんでした。

既存ファンは複雑な感情で聴いたことと思いますが、良い曲であるのは間違いありません。

MVを見てわかる通り、ギターを弾く3人の一体感あるグループバンドという面が強調されています。ここからRADに入った人は、ドラムのいない3人バンドと勘違いしそうです。

ドラムの山口さんはフォーカル・ジストニアという病気で無期限休養中。ピアニストとかドラマーとかがなる神経疾患で、演奏しようとしても、思うように身体が動かない。辛い病です。

MVでの転換点は『記号として』ですね。

登場はしていませんが、ドラムは山口さんが担当。ドラムセットだけが置かれています。その存在感たるや。曲名は『記号として』。山口さんの記号、象徴としてのドラムセット。居ないけど、居る。居るけど、居ない。これからも。まあ、そんなところでしょうか。

おっと、話が逸れました。『記号として』のベースも良いんですけど、『前前前世』ですね。

ざっくりとした話ですが、山口さんが抜けて以降、ベースの果たすべきリズム隊の役割は大きくなったように思われます。その意味で、ベースが自由に動き回れるのはそれ以前の曲に多いのでは。もちろん、今ツインドラムに入っているドラマーの方もプロ中のプロですので、別に技術的な変化があったとは思いません。どちらかと言えば、心情的なもの、または長年培った音楽性の理解度の違いによるもの。ドラムに無理難題を吹っかけるより、分担するほうが自然な成り行きでしょう。また、ピアノ系の落ち着いた曲も増えました。これもベースはあまり出番がありません。

でも、『前前前世』に関してはどの楽器も見せ場があります。ベースなら、どこもかっこいいんですが、やっぱり2番のAメロですかね。いやーかっこいい。

 

第8位 神様の鼻笑い

・「栄養バランスに困ったら、残りの具材全部味噌汁に入れちゃえ」って土井善晴さんが言ってました。(匿名希望Bさんより)

というわけで、第8位は味噌汁's『神様の鼻笑い』。公式のリンクがないので、ぜひ御自分で確かめてみて下さい。意外に味噌汁'sの曲は、ベースがゴリゴリ主張する曲が少ないように感じました。『B.Q.B』とかも好きなんですけど、今回の趣旨には合致せず。『神様の鼻笑い』が唯一の選出です。割と静かなAメロで、ベースの動きがよく聴こえます。優しい系のかっこよさですね。なんとなくSpitzの『さらさら』を思い出しました。あの寂しい感じ。

 

第7位 ノットビコーズ

・イントロ。(匿名希望Cさんより)

というわけで、第7位は『ノットビコーズ』。2枚目のアルバムから唯一の選出です。3枚目以降が有名ですが、意外と2枚目も良曲揃い。『愛し』『夢見月に何想ふ』などなど。

選出理由については、お聴き頂ければすぐわかるでしょう。ベースがリードして始まります。かっこいい。しっとり系のベースも良いですね。公式リンクがないので、適宜お探し下さい。

 

第6位 グーの音

・グー!(匿名希望Dさんより)

というわけで、第6位は『グーの音』。『オーダーメイド』のカップリング曲ですね。

そして、以前申したように『ヒキコモリロリン』と対になる曲でもあります。

…すると、実質第6位タイ『ヒキコモリロリン』ということになります。こちらは2枚目のアルバムに入っておりますので、先ほどの「唯一」というのは微妙になってきました…。

ともあれ、第6位は『グーの音』です。何回聴いても何やってるのかさっぱり分からない。よく分からないけど、かっこいい。ベースは出ずっぱりじゃないんですが、出てくるたんびにいちいちカッコいい。説明できないので、ぜひお聴きになってはいかがでしょうか(丸投げ)。例によって、公式リンクはございません。ご了承下さい。

 

第5位 寿限夢

・この曲のおかげで偏差値10上がりました!(匿名希望Eさんより)

というわけで、第5位は『寿限夢』。『狭心症』のカップリングですね。『狭心症』も良いんですよねぇ…ベースもかっこいい。ただ、ちょっと長すぎるような。

『寿限夢』は落語の『寿限無』的な歌でして、中学で習う暗記モノを歌詞にしちゃえーというやつです。水兵リーベ僕の船、とかね。今回の企画で聴き返すまではあんまり印象なかったんですが、ベースに注目して聴くと結構面白い。サビに辿り着くまではベースが率先して引っ張って、サビに来たら裏方に回るみたいな感じ。いぶし銀というか、職人的な格好良さがありますね。公式リンクはありませんが、ぜひ一度お試しください。

 

第4位 学芸会

・ぼくは、がくげいかいでは、しょうめいさんをやりました。(匿名希望Fさんより)

というわけで、第4位は『学芸会』。6枚目のアルバム『絶体絶命』収録。『狭心症』も入ってますね。「いとしきからだ、いとしきいのちと読むんだ!」と当時まことしやかに囁かれましたが、どうなんでしょうね、実際のところ。

ともあれ『学芸会』です。個人的に結構好きなんですが、他の人気曲ほどはフィーチャーされていない気がします。

割とスタンダードな感じですけど、所々変わったパーカッションの音がアクセントになってますね。学芸会とかで使いそうな楽器の音?ラテンパーカッション?

そして、とにかくギターがこれでもかってくらいアピールしてます。ギュインギュイン。

しかし、ベースもなかなか捨てがたい。Bメロから入るベースが無茶苦茶カッコいい。すごい動いてる。演奏する人は大変そう…。

ということで第4位に選出。公式リンクはないので、各自現地調達になります。おやつは三百円まで、バナナは含みません。

 

第3位 DADA

・『ダダダダ天使』だよねー、知ってる知ってる。え、違うの?(匿名希望Gさんより)

というわけで第3位は『DADA』。こちらもアルバム『絶体絶命』に収録されています。連続選出ですね。公式リンクはこちら。MV自体の評価も高かった。

今回聴き直すまでずっと「ドラムが主役」の曲だと思ってましたが、ベースの存在感すごいですね。むしろベースが主役か。音が分厚い。

早口言葉みたいな歌詞ですけど、イメージほど難しくはないので、その意味でも良曲。

 

第2位 いいんですか?

・いーんです!(匿名希望J.Kさんより)

というわけで第2位は『いいんですか?』。4枚目のアルバム『おかずのごはん』収録曲ですね。最強アルバム決定戦をすると、たいていこれと5枚目『アルトコロニーの定理』との争いに終着します。公式リンクはこちら。

唐突なメジャー曲。久しぶりに聴いたら、ベースがいいんですよ。前はそんなイメージありませんでした。節耳。

ほんわかした牧歌的な曲なんですが、ベースがきっちり主張して引き締めてます。でも、どこか金管楽器のようでもあり。ホルンとか。それで牧歌的なんですかね。こんなにただひたすら幸せな曲も珍しい。

 

第1位 ハイパーベンチレイション

・すぅーっ………ぷはぁ!(匿名希望Hさんより)

というわけで、映えある第1位は『ハイパーベンチレイション』。『携帯電話』のカップリング曲ですね。『携帯電話』はBUMPの『車輪の唄』に似てるとかで一時話題になりました。

それはともかく、『ハイパーベンチレイション』は以前お話しした通り『おしゃかしゃま』の対になる曲です。『おしゃかしゃま』はアルバム『アルトコロニーの定理』に収録されています。『君の名は』以前なら、RADで1番有名な曲だったかもしれない(対抗馬は『有心論』あたり?)。

どちらも速い。アッパー版が『おしゃかしゃま』、ダウナー版が『ハイパーベンチレイション』といった感じだが、英語歌詞が多い分、後者のほうが歌う際には難解。一部は『バグパイプ』並み。サビの音域も高い。そして、曲としてのクオリティも高い。RAD史上でもナンバーワンを争える一曲です。

そして、ベースがかっこいい。全編にわたってかっこいいけれど、白眉はラスト。いや、本当にかっこいい。ぜひ聴いてみてください。

 

 

結び

気づいたらやたら長くなっていました。他にも色々候補はあったのですが、泣く泣く削らせていただきます。『遠恋』はベースソロありますけど、あくまでその後のギターソロとの掛け合いが主眼なので、今回は選外となりました。お許しを。

結論:だいたいベースはかっこいい。