『Pretender』の話

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終わらない閉店セールみたいになってごめんなさいね。でも、書きたいことができてしまったものだから。

 

一度ストックが底をついたのは事実です。先日の月ノ美兎の記事で、ブログを始める前に温めていたネタは終わり。ここから先は、正真正銘の自転車操業です。もちろん、無理に書くつもりもありませんので、書きたいことがなくなればパッタリ止まるかもしれない。

それでも構わない方は、もう暫しお付き合い下さると幸いです。

 

今日の話題は、二日前から気になっていたけれど、気づいたのが前回の記事を上げた直後だったため、中1日置かざるを得なかった話。

 

きっかけはこれ。

ちょうど「この曲の歌ってみた(出来れば男性陣の原キーで)聴きたいなぁ」と思っていたところだったんです。ドンピシャ。

 

『Pretender』は映画『コンフィデンスマンJP』のテーマソングですね。しばらく前はCMが流れていたので、聴き覚えのある方も多いのでは。わたしは映画を観て知りました。映画自体も面白かった記憶。ドラマより尺が長い分、やや冗長でしたが。

原曲はこちら。個人的にBメロの入りが好き。

サビでベースが主張するのもいいですね。『宿命』のほうがより顕著か。

あと、前奏や間奏が短いのも個人的には有難い。長いと本体聴く前に飽きちゃうんですよね。EDM系が刺さりにくいのも、多分そのせい。

Official髭男dismというバンド自体は、そんなに興味もありませんでした。名前だけ見たときは、てっきりまたジャニーズの新グループかと思ったくらい。J-POPに疎い身からすると、なんだか急に出てきて、映画のタイアップや甲子園のテーマソングを担当してる怪しいバンド(メディアに好かれてる?)…という感じ。なんとなくSEKAI NO OWARIとかKANA-BOONとかと同じ抽斗に突っ込んで、警戒しつつ放置してました。ファンの方からは「そこ一緒にするなよ」と怒られそうですが。特にKANA-BOONは、露出し切る前に下火になっちゃいましたからね。あれやこれやで。ちょっともったいない。

 

話を『Pretender』に戻すと、最初聴いたとき「けっこういいな」と思ったんです。けど、サビラストの「君は綺麗だ」を聴くとどうしても、お笑いコンビ・レインボーの『みゆきさんとひやまくん』を連想してしまって…。

…。

まあ、そんなわけで少し距離を置いてました。最近漸くちゃんと聴けるようになって、そこに夢追翔の歌ってみた動画も重なったと。

 

名前だけでよく知らなかったのですが、夢追さん、めっちゃ歌上手い。ビックリしました。流石バーチャルシンガーソングライターを自称して、チャンネル名にJUKE BOXと入れるだけあります。一般人の独学の域を超えている。

声はいわゆる歌い手系、あるいはアイドル的人気を博している男性声優系、といったところでしょうか。女性人気の観点からいうと、市場価値はかなり高そう。このタイプの声は、ネットが普及してからグッと評価を増した感がある。

同時公開された緑仙verと聴き比べるのも一興でしょう。声質は緑仙さんのほうが好みですが、サビのハイトーンがやや苦しそう。

細かい技術については、下の動画が参考になるかもしれません。

これを見ながら聴くと、夢追さんは相当丁寧に譜面をさらっている感じの歌い方ですね。技術の及ぶ限り、細かいところまで気を配っているように聴こえる。

もちろん、緑さんも緑さんの魅力があります。個人的には、中の人としての活動のほうが魅力的に思えますけどね。イラストの世界観が好み。むしろ、この武器なしでvtuberのTOP50に食い込んでいることが驚き。ポテンシャルが鬼。一つぐらい才能を分けてほしい。冗談です。

 

ついでになって申し訳ないんですけど、この流れで気づいたことも書き残しておきます。

さっきの歌唱分析シリーズの別動画。

RADの『そっけない』ですね。これを見て、やっと違和感が解消されました。蒼月エリの『そっけない』に対する違和感。本家とけっこう違うんですよね、歌い方が。「なんで違うんだろう」って、ずっと不思議だった。

蒼月エリの『そっけない』を思い出せない方は、すみません、拙作で我慢して下さい。

【自分用】さよなら蒼月エリ【BGM】 - YouTube

コメント欄に有志の時間指定があります。当然収益化なんてされてないので、これを見たところでわたしが得をすることはありません。

で、蒼月エリの『そっけない』ですが。

分かりやすいところだと、1番のサビ前(「なる以外には」)の入りが早い、2番(「なのに君はさ」)と同じになってます。これは単なる勘違いでしょうけどね。他だと、1番サビの「(暇じゃ)ないんだ」「(わから)ないんだ」の部分なんてどうでしょうか。「ないん」の重い軽いが違っていて、なかなか興味深い。

もちろん、本人すら毎回CD音源のように歌うわけがないので、違うから良いとか悪いとかいう話ではありません。単純に、ひたすらMVを聴いて覚えるしかない一般人からすると、不思議でしょうがなかった、という話。それが、先ほどの動画で一部合点が行った。

時系列からいって上記の分析動画を見たということはあり得ませんが、そういう別の誰かや何か(ボイストレーナーやギター講師など)を介して覚えたのかな、と。

分かっている人には当たり前の話だったかもしれません。

 

色々言いましたけど、要するに皆さん歌が上手いってことです。髭男の藤原さんも(別格)。あれで駆け出しの頃はサラリーマンと掛け持ちしてたっていうから驚き。

でも、わたしにとってカイゼル髭のバンドといえば、これまでもこれからも味噌汁'sです。