Project A.I.Dの話など

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このブログを読む方ならとっくにご存知かと思いますが、前ゲーム部プロジェクト演者の転生先ですね。

「ゲーム部プロジェクト」の「プロジェクト」に、「援助、助力、救援」の意味の 「エイド(aid)」。

まあ、そういうことです。

 

これはかなり興味深い展開になりました。もともとゲーム部のファンだった方は、どういう気持ちなのでしょうか。

 

その昔松本人志が言ったことでも有名な例え話、というか思考実験なのですが

もし巨人の選手と阪神の選手がそっくりそのまま移籍して入れ替わったら、巨人ファンと阪神ファンはどっちのチームを応援するのだろうか?

これに似たことがいま、現実に起こっています。

実際の例え話では、監督などの首脳陣や球団社長など母体主も含めるバリエーションがあるのですが、ここではそこまで深入りせずとも良いでしょう。

 

労働環境含む関係悪化で演者が交代し、もとのゲーム部は新たな演者で再スタートを切った。それと同時に、長らくゲーム部を務めてきた演者が別の人格としてデビュー。

ゲーム部のファンは、キャラクターとオリジナルな中身が分離したこの状況で、一体どちらを応援するのでしょうか。もちろん、両方応援したって構わない。

 

今までなら思考実験止まりだったことが現実に起こる、という意味ではこのケース、とてもvtuberらしい事例と言えるかもしれません。原因は決して褒められたものではないけれど。

 

演者交代の話でいうなら、以前こんなことも書きましたね。

この問題とは別にして、演者の交代や増員それ自体は興味深いものがあります。

(中略)

個人的には、あっても構わないと思っています。仮に生放送主体のvtuberで、やむを得ない事情の演者交代があるとしたらどうなるか、とても興味がある。例えば、先代が後継者選びをし、襲名の儀も執り行った上での交代。その後、周りはどう接するのか。…(中略)哲学でよくある思考実験が、現実に近い形で再現されるような感覚。

どうもこれと似た事例が、最近あったようなのです。名前は、黒崎りん。

どうやら初代の演者は夢だった仕事が見つかったらしく、黒崎りんとしての活動が続けられなくなった。そこで2代目へ引き継ぐことに決めた。「魂転生の儀」なるものも催したようです。生放送も頻繁に行っているので、かなり思い切った選択だと思います。この場合は3D体で作り直しの費用もバカにならないし、それまで作ってきた「黒崎りん」とそのファンをむざむざ放棄したくなかったのもあるでしょう。

 

 

ここのところ、少しずつですが界隈にも変化の兆しが見られます。どう転ぶのか、注目ですね。

ボランティアから仕事へ

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…。

あにハニのよみうりイベントが終了したようですね。わたしは評判を聞いてから考えようかと思っていましたが、どうやら考える余地もなさそうです。よって、ノーコメント。

もっとも、観ていてもノーコメントだったかもしれません。

 

いくつか新たな展開がありましたね。

まず、各メンバーのソロイベント開催決定。日程も確定。

個人的に興味のあった周防パトラが10/19(土)で、日ノ隈らんが11/17(日)。

うーん。

実を言うと、周防さんのほうはいいかな…という方向に気持ちが傾いています。おそらく抽選でしょうし、他にもっと熱心なファンが大勢いることを考えると、仮に行っても周りについていけない気がしてきました(例のラストライブのトラウマ?)。

日ノ隈らんは、単純にあのなかで一番まともな方だと思うので、応援したい気持ちが強い。

いずれにしろ、もう少し情報が出揃ってから考えます。また訳の分からないコスプレショーとかだったら、怖いですからね。

 

もう一つは、774.incのタレント・クリエイター募集の話。

これまで内密なスカウトでタレントを集めてきましたが、流石にアテがなくなったか。それとも、今後引退者を出さないため「やる気に満ちた人が向こうからやって来る」形にしたいのか。Re:AcTの引退組で、もしvtuberを続けたい方がいらっしゃるなら、応募するのも一つの手ではないでしょうか。事情を深く知らないので、滅多なことは言えませんけど…。

ともかく、重要なのは後者です。わたし個人は有産ではないので関係ありませんが、これに興味を持つ方は、少なからずいることと思います。以前にも、下の記事でちょっと触れましたね。

非匿名性に起因した「やさしい世界」は、今や別の問題を引き起こしています。ファンアートという文化です。

それ自体は全く悪いとは思いません。純粋な好意で、あるいはクリエイティビティを刺激されて、何かを創りたくなる。微笑ましい光景です。理想的ですらある。

しかし、それが常態化すると困ったことが起こります。配信のサムネイルにクオリティの高いファンアートを使うのは当たり前で、ひどい場合には無償で動画作成を依頼する場合もあります。

閉じたコミュニティ、配信者とファンの距離が近いところで、よく起きる現象です。「あなたはわたしのファンでしょう?手伝わせてあげる」。ファンもその人のお役に立てるのがうれしくて、あるいは個人的に仲良くなるチャンスだと思い、喜んでタダ働きします。鈴鹿詩子は動画作成を外注していますが、放っておいたら向こうからどんどん「タダでやります!」というファンが出てくる。そういう世界になってしまっている。

端的に、無償奉仕は市場を破壊します。vtuberというブームは、限られた人たちしか恩恵にあずかれない。広く還元されずに止まっている。いわゆる中の人を、ブラックな環境でこき使う事例が後を絶たないのと同根です。ファンアートを創る人も含めて、もっと陽の目が当たるべきと思いますが、どうもその方向には進んでいない。

いわゆるファンアートを、きちんと仕事として成立させるための大きな一歩になり得る、とわたしは思います。当然作り手もそれだけのクオリティを求められるでしょうが、その過程でスキルアップや環境整備へ繋がるなら、非常に生産的だし、この界隈をただの身内同士のお遊びで終わらせないためには必要不可欠です。今の状態では、広く世の中に通用するクリエイターがいたとしても、定着できません。ボランティアには限度がある。コンテンツが力を蓄積するには、仕事として成り立つものをちゃんと仕事と認めてあげるしか方法はない。

仕事として接するなら、適切な関係も築ける。無償奉仕の域を超えたファンアートは、演者にとって目に見えない精神的借金になり得ます。たまに話題に上る「一部有産の優遇」も根っこはこれ。申し訳なさすぎて、接し方を変えざるを得ないのです。

この流れが(もちろん法とモラルに則した上で)界隈に広がることを、切に望みます。

コメント所感【RTAとゲーム実況】

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コメント所感という形で、RTAとゲーム実況関連をもう少し掘り下げていきます。

猫又おかゆさんのゲームの感性は 少し特殊なのが良いですよね 個人的にはクロノトリガーが凄かった

リアタイ世代のおじさんがして欲しい 感動も失敗も ほぼ達成してくれる女の子というのは貴重

熱心な切り抜き職人がついて 時系列ごとに整理してまとめた動画もかなり伸びてましたね

ホロライブは意外と長編ゲームの捌き方が巧みで はねるのクロノトリガー パトラのサクラ大戦を見比べても見劣らない むしろフレッシュで熱もある

ぱとねるがどこか擦り切れてるところがあるのが 浮き彫りになってしまう面があります

ゲームには、当然「想定するプレイヤー像」が存在します。対象年齢というのもそうですが、年齢だけでもありません。どのくらいのゲームスキルで、どのくらいの脳みそで、この手のゲームはどれくらいやったことがあるのか。シリーズ初挑戦なのか、それともシリーズファンなのか。

それらに合わせて、ステージの難易度やヒントの度合い、ボリューム、ストーリーの複雑さなどが調整されます。

その意味では、各ゲームとゲーム実況者とで明確に「合う・合わない」が生じるはずです。ゲーム制作時に想定されたであろうプレイヤー像に近ければ近いほど、相性がいいことになる。もちろん、そこから外れたら全くダメということはありません。異なる観点のプレイヤーによって、そのゲームの新たな魅力が発掘される場合もあります。

ゲーム実況の題材に何を選ぶかというのは、なかなか難しい問題です。動画と生放送でも変わってくる。長いもの、短いもの。古いもの、新しいもの。競合他社(者)との被りも重要要素です。

まず一般論として、昔のゲームほどゲーマー向けに作られています。みんながやるものではなかったから。そして当然、その当時の世代向けです。ゲームがそれなりに市民権を得た現代とは、また違ってくる。

この話の場合、おそらく視聴者と実況者のプレイ感覚が似通っていたからこその満足感というものがあったのでしょう。

因幡周防両氏に関しては、擦り切れているというなら、配信すること自体に擦り切れているとは思います。キャリアも長いし、今や趣味ではなく仕事になっているから、当たり前といえば当たり前。

それとは別に、彼女たちは本質的にはゲーマーではない、と思っています(個人の主観)。配信者という生き方が先にあって、そこにゲームがいた。因幡さんはともかく周防さんについては異論を唱える方も多いかと思いますが、わたしはそう考えているというだけのお話です。少なくとも、前世ではゲームによる活動はあまりなく、ゲームをしたくて配信者になったタイプではありません。何かを忘れるために没頭する対象がゲームだった…ということはあるかもしれない。

 

そもそも、長編はゲーム実況向きじゃないというのはあります。動画ならともかく、生放送でやって飽きさせないのは至難の業です。よほどそのゲームを熟知してるか、ゲーム自体が観て楽しめるよう仕上がっているか、どちらかは必要。往年の名作ゲームも、あくまでプレイするのが楽しいことで評価されているのであって、実況映えするかは別問題です。いま周防氏のやっているメタルギアシリーズは、そういう意味ではやりやすい部類のものでしょう。シナリオやストーリーの比重が大きいし、分岐もしないので、ちゃんと一つの結末へ辿り着ける。

 

ホロ三期の宝鐘マリンが ピカチュウげんきでちゅうRTA投稿したね なかなか三期生は元気そう

これは知りませんでした。ピカげんRTAとはまた変わったものを…。

先ほどの「猫又おかゆのゲーム感性」とも少しリンクしますが、RTAでやるゲームはいわゆるゲーム実況の見え方とは違ってきます。実況映えとRTA映えは別物。

また、真面目にRTAをやろうとすると、バグ技などの関係上

  • VC(バーチャルコンソール)やリメイクではなく実機を揃えたり
  • ソフトも初期ROMや海外版などで使える技が変わってきたり
  • もっとこだわるならブラウン管(今のテレビはゲーム向きのものでも僅かに入力から反映までの遅延が発生する)を用意したり
  • ついでに言うと、とっくに生産停止したコントローラも過度の使用で消耗するため大変貴重品

ということになります。おそらく一般的な配信者とゲーム環境が違う。そういう意味で、ゲームチョイスにおいても被りにくく、オリジナリティを出しやすいかもしれません。

もちろんRTA関係なく、かつて買ったハードやソフト(クソゲー含む)を山のように所持し、今でも楽しむ人もいます。というか、友人に一人いる。わたしはRTAはやっても決してゲーマーとは呼べないので、そういう人こそシンプルにゲームが好きなんだなぁ…と思います。

 

話を戻しますが、ホロライブはRTAが多いですね。先ほども言いましたが、特に最大手のにじさんじあたりと差別化し、被りを避ける一つの戦略かもしれません。もしかしたら、選考段階で多少考慮されているのでは?

 

最後に蛇足ですが、各種RTAの概要やニュースを分かりやすく伝えているサイトを紹介させていただきます。別に個人的な関わりはありませんし、こんな辺鄙なブログで紹介するまでもない立派なサイトですが。

上で出たピカげんRTAなどの記事もあります。今後見ているvtuberが知らないRTAをするとき、このサイトなどで概要を知ればより楽しめるかもしれません。

最近なら、一番面白かったニュースはムジュラですかね。まさかあのゲームのany %RTAデバッグメニュー呼び出しが起こるとは思いませんでした。脱帽。

雑記【夏目ハル復帰など】

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いくつか書きたいことはあるのですが、どれもボリュームが中途半端なので一度雑記を挟みます。

 

まずはRTA関連のコメントから。

個人的にはVtuberRTAというと 猫宮ひなたがチャレンジした biimシステム動画が印象深いですね

ネットメディアへのbiim氏の初露出と 容赦のないダメ出しをされて 逆に美味しい猫宮ひなたの撮れ高で かなり拡散されていた印象があります

まあ…流行りませんでしたね。 電脳少女シロ辺りが投稿している見どころ動画辺りと 魅力の面であんまり差別化が出来なかった印象があります

biim氏の言葉をそのまま借りると 『けっきょく動画視聴者にはガチ勢がすくない』 ということかもしれませんね

情報ありがとうございます、これは知りませんでした。猫宮さんbiim式投稿してたんですね。

biim式ってネットスラング多用によるとっつきやすさが本体なので、これがあまり上手くいかなかったというのは、なんとなくわかる気がします。

『けっきょく動画視聴者にはガチ勢がすくない』というのも、仕方のないところです。あまり知らなくても見て楽しめる、消費できるようなエンタメに改良したからこそ獲得した視聴者層なので。それはそれでいいんです、消費者が増えなければ衰退する一方ですからね。

猫宮ひなたそのものの着想は、PUBGのプレイヤー担当Rumad氏(SANTE族と言った方が伝わりやすい?)のやっていたボイスロイド実況がベースにあると思っています。その延長上という意味では、ガチャピン方式も一概に悪とは言えない。

TASではネタとしてよく金髪幼女の擬人化がなされますが、それをそのままvtuber化しても面白かったかもしれませんね。複数投稿者の集合体に、適当な演者を見繕うという形で。

ただ、TAS製作者もRTA走者もこだわりの強い人が多いので、仮に企画しても頓挫する可能性のほうが高いか…。

 

お次。VRアイドルえのぐの夏目ハル復帰について。

これはちょっと衝撃的でした。復帰云々ではなくて、公式文書の中身が。

こんなにまともな文章が見られるとは全く思いもしなかった。それも、あの岩本町芸能社から…。

あれから5ヶ月ですか。

言うだけなら簡単とお思いになるかもしれませんが、「カウンセラーによる定期面談」とか「社会人教育プログラム」とか、この界隈ではおよそ聞いたことすらない言葉です。

2人が休養まで至ったのには、当然マネジメントをする岩本町芸能社にも大きな責任があります。それは公式声明でも触れられている通り。それを受けて、これからどうするのかの一端が示された。前にも言ったかもしれませんが、何事も遅すぎるということはありません。

こういう所から少しずつ界隈の体質改善が進めばいいのですけど…ね。

 

最後。

西園寺メアリの『Ancestors実況動画』が面白いという話。

はい。ただそれだけです。ハニストを知らない人には認知すらされていないと思いますが…面白い。

女性を独身男性と勘違いしてアプローチし続ける下りと、妊娠出産の下りは見ても損はありません。

 

本日は以上です。皆さま体調にはお気をつけて。

vtuberとRTAの話

(2011字)

頂戴したコメントからの派生記事となります。

あくあはゲームが上手いのが第一印象かなぁ
マリオメーカー2でVtuberで最上位ランクというストイックさは
ゲーム勢には強烈に響きそうです
というかS帯どころかA帯もほぼ見ない

努力家のパトラや数いるゲーマー系が
B止まりなのを見ると
Sはなかなか凄まじいのでは…

リーグ・オブ・レジェンド勢というのもいかにもガチ
男性を含めたにじさんじLoLガチ組とのパイプも太いですから
前世レベルの筋金入りのゲーマー枠

それいでいて発狂芸などもあるのですから
ストリーマーとしてのタレント性は高そうに見えます
語っておいてあまり追ってないですけど
なんか…なんとなく優等生な感じですよね

なるほど、マリオメーカーのSランクはそれなりの腕前ということなんですね。最近のゲームは疎くて気づきませんでした。
優等生というのはまさに同感。配信者として必要なスキルを一通り揃えているイメージです。

ゲームの腕前ということなら、同じホロライブの猫又おかゆマリオ64の16枚RTAをやっているようです。わたし自身もRTA界隈に片足突っ込んでるので、そっち方面でたまたま知ったのですが。

vtuberRTAというのは、繋がりそうでなかなか繋がらない位置にあります。RTA界隈の人間からすると、vtuberで流行ればRTAももう少しスポットが当たるような気もする。RTA界隈も、RTA in Japanなんかの催しを定期開催したり、最近だと北大でもイベントがあったり、色々やってはいるのですがね。

RTAって、どのくらいの浸透度なんでしょうか。vtuberリスナーとRTAリスナーの被り具合も気になります。

ゼルダシリーズで第一人者のすばさんとかなら、普通のゲーム好きな層も知っていておかしくないと思うのですが…。それともやっぱり、TAS止まり?

メジャー競技のWRクラスの走者だとニコ生でも超大手ですが、やっぱりvtuberリスナーとは毛色の違う客層という感じもする。

本当に上位のRTA走者を見ていると、才能の差をまざまざと感じます。練習量も違うのは当然ですが、発想力、指の動きの精度、再現性の高さ、そもそものゲームし続ける体力…全てがケタ違い。

そういうこともあって、vtuberを見て「ゲームが上手い」という認識まではなかなか至らず、湊あくあに関しても印象が薄いままだったのかもしれません。上述の猫又おかゆも、RTA走者より、ゲーム実況者としての活動がメインだったようです。

いわゆるプロゲーマーは基本的に対人ゲーム、RTA走者とはまた別のカテゴリなので、知ってるゲームなら純粋に「上手いなぁ」と思えます。

マリオメーカーもそうですが、時代はもう完全に対人ゲームへシフトしました。PUBGやスプラトゥーンなど。結局、人との駆け引きがどんなエンタメにも欠かせない要素です。

 

vtuberRTA走者が少ない理由はいくつかあります。まず、女性がいない。上位層は特に。これは仕方ない。ジェンダーもあるでしょうが、おそらく生物学的な性差が大きい。肉体競技やマインドスポーツのように性別で分けなければ、状況は変わらないでしょう。もちろん女性で上手い走者もいますし、別に男性がvtuberになっても問題はない(人気が出るかはその人次第)。

しかし、RTAというのは鬼のように時間を食います。練習もそうですが、トップ層は特に動きの難易度上、試行回数を増やす必要がある。リセットに次ぐリセット、はっきり言って見る方は苦行です。やってることがわからなければ尚苦行。本人もRTA以外に余計な時間を費やしたくない。ポテンシャルがあっても、わざわざvtuberになろうという人はいないでしょう。すでにその界隈で地位を確立している場合がほとんどですし、そこを離れる理由がない。前世、というか現世とvtuberが併存するのが好ましくないというのもある(両方で頻繁に活動していると、どこかでトラブルになります)。たまに「前世は不問」という考えの持ち主もいらっしゃいますが、たぶんそれは、自分自身やましい過去がある人です。あえて前世のことを言いふらす必然性はありませんが、それまで何をしてきたのか、どういう評判なのかを知りたいというのは当たり前のことです。いまどきバイトでも履歴書不問なんて見ません。それをどう判断するかは個々の感じ方次第。

 

vtuberに求められるゲームの腕前というのは、バグやフレーム単位の技を駆使した変態挙動というより、どんなジャンルでも卒なくこなし、同時にしゃべり、チャットも捌く…そういう同時処理能力なんでしょうね。

いっそ新しい箱を作って、vtuber向きのRTA走者をまとめてデビューさせるというのも、面白いかもしれません。

 

今回はちょっと個人的な趣味寄りの話でしたね。

それではまた。

チキチキ!勝手に表現力選手権!

(1920字)

先日live2Dのメジャーアップデートが発表されたとのこと。

かつては「紙ペラ」だの「割り箸」だのと揶揄された2D体のvtuberですが、今ではそれが当たり前になりつつあります。まずは2Dでスタートし、やっていける目処がついたら3D化…というのがよくあるパターン。

そんな2Dvtuberにとって欠かせない能力の一つが、表情を含めた「表現力」。

というわけで、ここでは勝手に「表現力選手権」有力候補を選出し、当て所ない妄想に身を任せたいと思います。

なお前提として、ボタン操作による表情変更はノーカンです。

 

さて、有力候補を選出する前に、そもそもどんな方法で表現力を競えばいいのでしょうか。

口パクで伝えるということなら、イヤホンガンガンデンゴンゲーム的なものも選択肢に入ってきます。

表情を駆使するゲームも一部あるようですが、あまりピンと来ない。

いくつか調べてみて可能性を感じたのは、このボードゲームですかね。ベストアクト。

もともとは『はぁって言うゲーム』という名前で、その名の通り誰かが「はぁ」と言い、その「はぁ」がどの意味の「はぁ」かを当てる…という感じのゲーム。最新版では表情系のお題も追加され、

  • 「寝顔(空を飛ぶ夢、追われている夢、そもそも夢を見ていないetc)」
  • 「ウィンク(かっこいい、下手くそ、わかってるなetc)」

などがあるようです。

この表情系のお題を代表者1人が演じ、仲間が当てるというシステムなら、そこそこ形になるかもしれません。

もし純粋に表情力だけを競うのなら、全員同じ顔(アニ文字の犬など)を使い、声は出さず、中立の審査員に判断を委ねる形式でしょうか。

声やセリフのお題も、声劇よりは見応えがあるように思えます。好きな人には申し訳ないのですが、vtuber声劇は、正直見てて辛いものが…。プロ並み(というかプロ)の方も一部いらっしゃいますし、そこはもちろん素晴らしい。ただ、声劇となるとなぜか多くの場合、上手い下手を度外視した人選になりがちです。そもそもその手のスキルをもったvtuberが少ないのか、交流がないから集まらないのか。あるいは、セミプロが素人に混じって本気を出したらダメ的な暗黙の了解?

ともあれ、大体の中身は見えてきました。それでは、上記のことを頭に入れつつ、有力候補を挙げてみましょう。代表制もあり得るので、主要な箱ごとに分けて考えます。

 

表情なら、デフォルトの顔が良いというのもありますけど、本間ひまわりでしょうか。サムネを見る限りだと御伽原江良も表情にこだわってそうですが、深くは知らないのでなんとも言えません。

(追記:鈴原るるも表情には定評があるようです)

ボイスアクト的な観点なら静凛か、七色の声の遠北千南か。個人的には遠北を見てみたい。

 

  • アイドル部

ここは難しいですね。仮に大会があっても不参加でしょうし、そもそも3D化以降は2Dを使わなくなりましたから。

もし選ぶなら、live2D自体に造詣が深く、かつ演技力にも定評のあるもこ田めめめ。

アニ文字ということなら、ヤマトイオリも考えられます。

 

  • ホロライブ

表情なら、白上フブキか。こちらもデフォルトの顔が良い。いつ見てもポヤーッとしてます。「こういうのでいいんだよ」なlive2D顔ですね。

ボイスアクト系の人材は、いらっしゃるのでしょうか。ホロライブに疎いもので、思いつかず。申し訳ありません。

ライバー用表情認識アプリの開発に力を入れているホロライブ。表情戦なら、実質的にはホロライブアプリとにじさんじアプリの代理戦争かもしれない。

 

  • 774.inc

ここは、発足当初にじさんじアプリ、途中からホロライブアプリを採用との話(確証はない)。

表情・ボイスアクト、どの点からいっても堰代ミコ一択です。他に選択肢はありません。島村シャルロットも、表情だけなら面白そう。

もしあにまーれとハニストを分けて考えるなら、表情だと宗谷いちか、声なら日ノ隈らんあたりか。やや苦しい選出…。稲荷くろむも割と適性ありと見てますが、いないものはしょうがない。

ブイアパは参加有資格者が現状1人なので、考える余地なし。今ちょっと騒ついてる箱ですが、個人的には興味深く拝見しております。

 

 

結論。

わたしの予想だと、決勝戦は遠北vs堰代の七色対決。かなり自信があるのですが、いかがでしょう。なんなら賭けてもいい。

500円までなら出せます。

コメント所感+馬越の話

(2803字)

今日は箸休めの日になります(ガス欠)。後回しにしていた馬越の話と、あとコメント所感ですね。

歌系Vtuberも今ではだいぶ数が増えましたね しかしながら、ライブを開催したりオリジナル曲をもらえるのは一部の人だけ ライブを頻繁にやる3D勢や花譜のような企業のプッシュがある存在を目にしたら 希望よりも絶望のが大きいのかもしれない

なかなか難しい問題です。

本来の歌手は作曲能力と歌唱能力、両方揃ってはじめて世に認められるもの(なんなら作曲能力のほうが圧倒的に重視されるまである)。ボカロ・歌い手文化は、片方だけなら自信がある人々のために生まれました。歌系vtuberは、基本歌い手に属します。良い歌は作れないけど、歌手活動はしたいんだ!という演者にとっては、YuNiや花譜のような活動スタイルが理想です(関係ありませんが、てっきり花譜って初音ミク的なものだと思っていました)。もちろん、歌もvtuber活動も両方したいタイプだっています。

はじめから「この歌声を売り込む」という目的で一丸となって進めればいいのですが、そういう例は稀。YuNiや花譜だって、初動でコケたら違っていたかもしれない。

正当なルートで歌手として売れる僅かな可能性に賭けるか、vtuberとして生き残ることで歌い手活動が継続できるようにするか。二つに一つです。

 

モンペ関連については…次の謝罪会見まで保留としときましょう。まだ日時も決まってないとは、よほど台本作りに四苦八苦してるのかしら。

 

次、これは反映なしのコメント。

堰代ミコが初めてサシで外部コラボした方の話ですね。まあ、概ね公式の声明通りでしょう。「そんなことはしていない!名誉毀損で訴える!」ということなら話は別ですが、否定しないのならそれまでの話です。他にも色々辞める方がいるので、その件に関しては運営にも非があるのかな?という感覚。こっちはなんとも言えませんね。

あと、杏戸ゆげの3D化。おそらく既定路線でしょう。前にも言った単なる予想ですが、彼女へのオファーはかなり早い段階、因幡はねるや周防パトラらと同じタイミングで行っているはず。それを一旦渋って稲荷くろむにお鉢が回ったとするなら、なぜかなり遅れた時期になってからデビューしたか。一つには、彼女の性格からして、箱売りを嫌がった。人付き合いを強要されたら即逃げ出すタイプです。もう一つは、774.inc側もある程度軌道に乗り、良い条件提示が出来るようになったから。5人まとめてデビューとかはしないし、新メンバーも前もってお伺いをたてる。人気が出る出ないに関わらず、3D化も保証する。外部コラボも強要しない。そこまで譲歩してやっと「じゃあやろうかな」となった(あくまでも推測です、悪しからず)。ネットタレントとしてはそこそこの地位を得ているので、無理してvtuberになる理由もありません。まあ、3D化済みのvtuberをたくさん抱えておけば色んな戦略がたてられますし、稲荷くろむが欠けた今、ガチ系のゲーマー(ゲームの腕前だけなら稲荷くろむよりずっと上です)を確保しておくのは運営としてもプラスと判断したのでしょう。今後もし大規模な大会があったとき、冷やかしにならないレベルのvtuberを1人でも送り込める態勢を整えておかないと、いざというとき困る。そこらへんのリスク管理…という感じですかね。

 

お次。

実物ななしさんは、 レースクイーンみたいなもので どこかから借りてきた方かと思いましたが どうなんでしょうね

これは、たしかにそうかもしれません。芸能人ならすぐバレてる気がして頭から消えていたのですが、言われてみると、そういう用の無名タレントの線もなくはない。臨時契約だと万が一の内部情報流出(特に演者関連)が怖いのですが、この場合は演者と直接接触しないようですし。…うーん、分からない。この人の再登板があったら、また考えてみます。

 

 

最後に馬越の話。本当は何日か前にするつもりだったんですが、色々ありましたので。

言いたいことはひとつだけ。深刻なハガキ職人不足

先日馬越レイディオSeason2が始まりました。実はですね、最初「馬越の才能が枯れた!」みたいな話をしようかと思ったんです。でも、改めて聴いてみたらそこまで悪くないかも、と。Season1の完成度の高さでハードルが上がったのと、思い出補正もありました。実際には、ジングルの入りへの尺合わせが若干強引になったかな…くらいで、まあオチのふんわり加減も、前からこんなもんだったような。

『馬馬馬越』と『馬越RADIO#15』は、馬越のキャラ抜きにしても良い出来です。作曲の才能は間違いなくある。ほどほどに緩く、とっつきやすい。日本語のラップはあれくらいでちょうどいいのです。もともとラップ向きの言語じゃありません。語順はなんでもありで縛りにならないし、活用も似たり寄ったりで、韻を踏むだけならどうとでもなってしまう(困ったら外来語も使える)。五七五七七などと音価をガチガチに決めて、漸く面白くなるタイプの言語。英語のように文法でかなり語順の縛りがあるものとは別です。システマチックだから、ラップ映えする。日本語でラップをガチるとダサくなりやすいのは、自由過ぎるから。短歌や俳句が古き良き伝統なのも、それなりの理由があってのことなのです。ちなみにこれはわたしの考えではなく、単に有識者の受け売りです。

で、馬越はその二発屋だと思っていたのですが、わざわざハードルの上がった馬越レイディオで来るということは、それなりの用意があるのでしょう(そう信じたい)。

ただし、2回目の放送を聴く限り、それなりのハガキが来ないとラジオ自体がもたない可能性もある。

もしこの文章を見た中に前職or現役ハガキ職人の方がいらしたら、ぜひ馬越レイディオで手腕を発揮して頂ければと思います。未経験でも大丈夫、笑顔に溢れる魅力的な職場です。ちなみにSeason1では、トリプルスリーの意味を教えてという大喜利に一通のハガキも来なかった実績があります。予め、タッチアップというお題で、当時話題になったツーランスクイズを絡めた模範解答まで提示したにも関わらず、です。

わたしも微力ながら協力するつもりですが、この手のセンスは皆無なので、戦力として計算できません。

不定期更新とは名ばかりの毎週更新、しかも尺調整した上で録音・編集することを考えると、実質的な〆切はすぐ来ます。

馬越が大西ライオンと同じ二発屋から抜け出すためには、あなたのチカラが必要なのです。