Project A.I.Dの話など

(1400字)

このブログを読む方ならとっくにご存知かと思いますが、前ゲーム部プロジェクト演者の転生先ですね。

「ゲーム部プロジェクト」の「プロジェクト」に、「援助、助力、救援」の意味の 「エイド(aid)」。

まあ、そういうことです。

 

これはかなり興味深い展開になりました。もともとゲーム部のファンだった方は、どういう気持ちなのでしょうか。

 

その昔松本人志が言ったことでも有名な例え話、というか思考実験なのですが

もし巨人の選手と阪神の選手がそっくりそのまま移籍して入れ替わったら、巨人ファンと阪神ファンはどっちのチームを応援するのだろうか?

これに似たことがいま、現実に起こっています。

実際の例え話では、監督などの首脳陣や球団社長など母体主も含めるバリエーションがあるのですが、ここではそこまで深入りせずとも良いでしょう。

 

労働環境含む関係悪化で演者が交代し、もとのゲーム部は新たな演者で再スタートを切った。それと同時に、長らくゲーム部を務めてきた演者が別の人格としてデビュー。

ゲーム部のファンは、キャラクターとオリジナルな中身が分離したこの状況で、一体どちらを応援するのでしょうか。もちろん、両方応援したって構わない。

 

今までなら思考実験止まりだったことが現実に起こる、という意味ではこのケース、とてもvtuberらしい事例と言えるかもしれません。原因は決して褒められたものではないけれど。

 

演者交代の話でいうなら、以前こんなことも書きましたね。

この問題とは別にして、演者の交代や増員それ自体は興味深いものがあります。

(中略)

個人的には、あっても構わないと思っています。仮に生放送主体のvtuberで、やむを得ない事情の演者交代があるとしたらどうなるか、とても興味がある。例えば、先代が後継者選びをし、襲名の儀も執り行った上での交代。その後、周りはどう接するのか。…(中略)哲学でよくある思考実験が、現実に近い形で再現されるような感覚。

どうもこれと似た事例が、最近あったようなのです。名前は、黒崎りん。

どうやら初代の演者は夢だった仕事が見つかったらしく、黒崎りんとしての活動が続けられなくなった。そこで2代目へ引き継ぐことに決めた。「魂転生の儀」なるものも催したようです。生放送も頻繁に行っているので、かなり思い切った選択だと思います。この場合は3D体で作り直しの費用もバカにならないし、それまで作ってきた「黒崎りん」とそのファンをむざむざ放棄したくなかったのもあるでしょう。

 

 

ここのところ、少しずつですが界隈にも変化の兆しが見られます。どう転ぶのか、注目ですね。