コメント所感【RTAとゲーム実況】

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コメント所感という形で、RTAとゲーム実況関連をもう少し掘り下げていきます。

猫又おかゆさんのゲームの感性は 少し特殊なのが良いですよね 個人的にはクロノトリガーが凄かった

リアタイ世代のおじさんがして欲しい 感動も失敗も ほぼ達成してくれる女の子というのは貴重

熱心な切り抜き職人がついて 時系列ごとに整理してまとめた動画もかなり伸びてましたね

ホロライブは意外と長編ゲームの捌き方が巧みで はねるのクロノトリガー パトラのサクラ大戦を見比べても見劣らない むしろフレッシュで熱もある

ぱとねるがどこか擦り切れてるところがあるのが 浮き彫りになってしまう面があります

ゲームには、当然「想定するプレイヤー像」が存在します。対象年齢というのもそうですが、年齢だけでもありません。どのくらいのゲームスキルで、どのくらいの脳みそで、この手のゲームはどれくらいやったことがあるのか。シリーズ初挑戦なのか、それともシリーズファンなのか。

それらに合わせて、ステージの難易度やヒントの度合い、ボリューム、ストーリーの複雑さなどが調整されます。

その意味では、各ゲームとゲーム実況者とで明確に「合う・合わない」が生じるはずです。ゲーム制作時に想定されたであろうプレイヤー像に近ければ近いほど、相性がいいことになる。もちろん、そこから外れたら全くダメということはありません。異なる観点のプレイヤーによって、そのゲームの新たな魅力が発掘される場合もあります。

ゲーム実況の題材に何を選ぶかというのは、なかなか難しい問題です。動画と生放送でも変わってくる。長いもの、短いもの。古いもの、新しいもの。競合他社(者)との被りも重要要素です。

まず一般論として、昔のゲームほどゲーマー向けに作られています。みんながやるものではなかったから。そして当然、その当時の世代向けです。ゲームがそれなりに市民権を得た現代とは、また違ってくる。

この話の場合、おそらく視聴者と実況者のプレイ感覚が似通っていたからこその満足感というものがあったのでしょう。

因幡周防両氏に関しては、擦り切れているというなら、配信すること自体に擦り切れているとは思います。キャリアも長いし、今や趣味ではなく仕事になっているから、当たり前といえば当たり前。

それとは別に、彼女たちは本質的にはゲーマーではない、と思っています(個人の主観)。配信者という生き方が先にあって、そこにゲームがいた。因幡さんはともかく周防さんについては異論を唱える方も多いかと思いますが、わたしはそう考えているというだけのお話です。少なくとも、前世ではゲームによる活動はあまりなく、ゲームをしたくて配信者になったタイプではありません。何かを忘れるために没頭する対象がゲームだった…ということはあるかもしれない。

 

そもそも、長編はゲーム実況向きじゃないというのはあります。動画ならともかく、生放送でやって飽きさせないのは至難の業です。よほどそのゲームを熟知してるか、ゲーム自体が観て楽しめるよう仕上がっているか、どちらかは必要。往年の名作ゲームも、あくまでプレイするのが楽しいことで評価されているのであって、実況映えするかは別問題です。いま周防氏のやっているメタルギアシリーズは、そういう意味ではやりやすい部類のものでしょう。シナリオやストーリーの比重が大きいし、分岐もしないので、ちゃんと一つの結末へ辿り着ける。

 

ホロ三期の宝鐘マリンが ピカチュウげんきでちゅうRTA投稿したね なかなか三期生は元気そう

これは知りませんでした。ピカげんRTAとはまた変わったものを…。

先ほどの「猫又おかゆのゲーム感性」とも少しリンクしますが、RTAでやるゲームはいわゆるゲーム実況の見え方とは違ってきます。実況映えとRTA映えは別物。

また、真面目にRTAをやろうとすると、バグ技などの関係上

  • VC(バーチャルコンソール)やリメイクではなく実機を揃えたり
  • ソフトも初期ROMや海外版などで使える技が変わってきたり
  • もっとこだわるならブラウン管(今のテレビはゲーム向きのものでも僅かに入力から反映までの遅延が発生する)を用意したり
  • ついでに言うと、とっくに生産停止したコントローラも過度の使用で消耗するため大変貴重品

ということになります。おそらく一般的な配信者とゲーム環境が違う。そういう意味で、ゲームチョイスにおいても被りにくく、オリジナリティを出しやすいかもしれません。

もちろんRTA関係なく、かつて買ったハードやソフト(クソゲー含む)を山のように所持し、今でも楽しむ人もいます。というか、友人に一人いる。わたしはRTAはやっても決してゲーマーとは呼べないので、そういう人こそシンプルにゲームが好きなんだなぁ…と思います。

 

話を戻しますが、ホロライブはRTAが多いですね。先ほども言いましたが、特に最大手のにじさんじあたりと差別化し、被りを避ける一つの戦略かもしれません。もしかしたら、選考段階で多少考慮されているのでは?

 

最後に蛇足ですが、各種RTAの概要やニュースを分かりやすく伝えているサイトを紹介させていただきます。別に個人的な関わりはありませんし、こんな辺鄙なブログで紹介するまでもない立派なサイトですが。

上で出たピカげんRTAなどの記事もあります。今後見ているvtuberが知らないRTAをするとき、このサイトなどで概要を知ればより楽しめるかもしれません。

最近なら、一番面白かったニュースはムジュラですかね。まさかあのゲームのany %RTAデバッグメニュー呼び出しが起こるとは思いませんでした。脱帽。