vtuberとRTAの話

(2011字)

頂戴したコメントからの派生記事となります。

あくあはゲームが上手いのが第一印象かなぁ
マリオメーカー2でVtuberで最上位ランクというストイックさは
ゲーム勢には強烈に響きそうです
というかS帯どころかA帯もほぼ見ない

努力家のパトラや数いるゲーマー系が
B止まりなのを見ると
Sはなかなか凄まじいのでは…

リーグ・オブ・レジェンド勢というのもいかにもガチ
男性を含めたにじさんじLoLガチ組とのパイプも太いですから
前世レベルの筋金入りのゲーマー枠

それいでいて発狂芸などもあるのですから
ストリーマーとしてのタレント性は高そうに見えます
語っておいてあまり追ってないですけど
なんか…なんとなく優等生な感じですよね

なるほど、マリオメーカーのSランクはそれなりの腕前ということなんですね。最近のゲームは疎くて気づきませんでした。
優等生というのはまさに同感。配信者として必要なスキルを一通り揃えているイメージです。

ゲームの腕前ということなら、同じホロライブの猫又おかゆマリオ64の16枚RTAをやっているようです。わたし自身もRTA界隈に片足突っ込んでるので、そっち方面でたまたま知ったのですが。

vtuberRTAというのは、繋がりそうでなかなか繋がらない位置にあります。RTA界隈の人間からすると、vtuberで流行ればRTAももう少しスポットが当たるような気もする。RTA界隈も、RTA in Japanなんかの催しを定期開催したり、最近だと北大でもイベントがあったり、色々やってはいるのですがね。

RTAって、どのくらいの浸透度なんでしょうか。vtuberリスナーとRTAリスナーの被り具合も気になります。

ゼルダシリーズで第一人者のすばさんとかなら、普通のゲーム好きな層も知っていておかしくないと思うのですが…。それともやっぱり、TAS止まり?

メジャー競技のWRクラスの走者だとニコ生でも超大手ですが、やっぱりvtuberリスナーとは毛色の違う客層という感じもする。

本当に上位のRTA走者を見ていると、才能の差をまざまざと感じます。練習量も違うのは当然ですが、発想力、指の動きの精度、再現性の高さ、そもそものゲームし続ける体力…全てがケタ違い。

そういうこともあって、vtuberを見て「ゲームが上手い」という認識まではなかなか至らず、湊あくあに関しても印象が薄いままだったのかもしれません。上述の猫又おかゆも、RTA走者より、ゲーム実況者としての活動がメインだったようです。

いわゆるプロゲーマーは基本的に対人ゲーム、RTA走者とはまた別のカテゴリなので、知ってるゲームなら純粋に「上手いなぁ」と思えます。

マリオメーカーもそうですが、時代はもう完全に対人ゲームへシフトしました。PUBGやスプラトゥーンなど。結局、人との駆け引きがどんなエンタメにも欠かせない要素です。

 

vtuberRTA走者が少ない理由はいくつかあります。まず、女性がいない。上位層は特に。これは仕方ない。ジェンダーもあるでしょうが、おそらく生物学的な性差が大きい。肉体競技やマインドスポーツのように性別で分けなければ、状況は変わらないでしょう。もちろん女性で上手い走者もいますし、別に男性がvtuberになっても問題はない(人気が出るかはその人次第)。

しかし、RTAというのは鬼のように時間を食います。練習もそうですが、トップ層は特に動きの難易度上、試行回数を増やす必要がある。リセットに次ぐリセット、はっきり言って見る方は苦行です。やってることがわからなければ尚苦行。本人もRTA以外に余計な時間を費やしたくない。ポテンシャルがあっても、わざわざvtuberになろうという人はいないでしょう。すでにその界隈で地位を確立している場合がほとんどですし、そこを離れる理由がない。前世、というか現世とvtuberが併存するのが好ましくないというのもある(両方で頻繁に活動していると、どこかでトラブルになります)。たまに「前世は不問」という考えの持ち主もいらっしゃいますが、たぶんそれは、自分自身やましい過去がある人です。あえて前世のことを言いふらす必然性はありませんが、それまで何をしてきたのか、どういう評判なのかを知りたいというのは当たり前のことです。いまどきバイトでも履歴書不問なんて見ません。それをどう判断するかは個々の感じ方次第。

 

vtuberに求められるゲームの腕前というのは、バグやフレーム単位の技を駆使した変態挙動というより、どんなジャンルでも卒なくこなし、同時にしゃべり、チャットも捌く…そういう同時処理能力なんでしょうね。

いっそ新しい箱を作って、vtuber向きのRTA走者をまとめてデビューさせるというのも、面白いかもしれません。

 

今回はちょっと個人的な趣味寄りの話でしたね。

それではまた。