もし夏の課題図書が『ウェカピポ』だったら①

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人間、あらゆる不測の事態に備えておくものです。

もし夏の課題図書が『ウェカピポ』だったら、PTAを通じて管轄の教育委員会に訴えかけるのが最善の策かと思われますが、ここではそういったものが通用しないディストピア的な異世界に転生したと仮定します。

 

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今年の夏休みの課題図書は、ソールドアウトさんの『ウェカピポ』だと言われました。国語の課題も兼ねて、意味のわからない言葉が出てきたら、その都度調べて書け、とのことです。

なので、今年は『ウェカピポ』の歌詞を読んで、調べたこと・感じたことを書いていきたいと思います。

最初の歌詞は

 

NAH  ウェカピポ  YO!

 

です。てっきりNOWだと思っていました。NAHというのが何か分からなかったので、インターネットで調べてみました。水素化ナトリウムという理科の言葉でした。でも、たぶんこれは違うような気がします。『ウェカピポ』は理科の歌じゃないからです。次に調べて出てきたNAHは、英語のNahでした。英語はたくさん出てくるので、こっちだと思います。

英語のNahは、Noと同じ意味だそうです。つまり、何かを否定している。その上で

 

ウェカピポ YO!

 

と続きます。ウェカピポは "Wake up people" のネイティヴっぽい発音をカタカナで表現したものだと授業で教わりました。なので「そうじゃない、お前ら目を覚ませよ!」的な意味だと受けとりました。作者から見ると、その当時の「お前ら(人々)」は眠ってるようなものだったのでしょう。

この「人々」は一体誰を指しているのだろう、という疑問が生まれました。一行目の時点では、ひとまず「これを聴いている人」としておくしかありません。

続くのは

 

秘めた巨大な Power

そびえ立った Tower 

 

巨大な力が秘められているそうです。どこに?あるいは誰に?

そして高い塔も立っている。『ウェカピポ』のリリース日は2003/01/22ですが、Wikipediaによるとこの年はタワーがよく建った年。項目「文化と芸術」の建築カテゴリには横浜アイランドタワー(オフィスビル)、六本木ヒルズ(複合商業施設)、JRタワー(札幌の駅ビル)、汐留メディアタワー(共同通信が建てた本社)などが列挙されています。多くは着工2000年。前後の年には建築に関する項目がないので、2003年はよほどタワーが完成する年だったのでしょう。『ウェカピポ』のリリースは一月なので、完成間近のビルが乱立する様を想像しました…

 

二枚目に続く。