4年の歳月で人は変わる、たぶん悪魔も

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正確には4年弱ですけど。

結構変わったなぁ。あのときは大丈夫かって感じだったのに。本人も言うように、消化したり質問したりの期間はありましたが、それを差し引いても変わった。「皆が思うような質問は大体ぶつけた」「理屈としては納得」「感情との折り合いをつけるのは誰しも時間がかかるだろう」「受け入れた、飲み込んだというよりは覚悟したがより正確」「受け取り方はその人次第 」などなど。まあこーいうのは文字で伝えるのむずいんで、聞いたほうが良さげ。「アルバム二冊目じゃなくて三冊目」もビックリしましたね。蒼月さんの引退があったことについて、間接的にでも彼女の口から聞いたのは初めてかもしれない。

島村さんもあの頃とは違う。「ハニストに貢献出来ていない負い目から引退を考えていた」というのは驚きですが。

周防さんのYouTubeチャンネルコミュニティにハニスト解散の経緯が書かれていましたが、あれを読む感じでは昨年末にハニストを解体する話があり、その後年明けにグループ全体を解体すると言う話になったみたいですね。
正直時系列や詳細が何とも言えない部分がありますが(ハニスト内でも話の伝達にラグがあった?)周防さんは最後まで解散に抵抗していた様で中々胸が痛みます…。

そういう意味では、今回一番引きずっているのは周防さんですね。あの時とは真逆になっている。ハニストへの拘りぶりは、島村さんの負い目とややすれ違う感じ。グループがなくなることよりも、重荷になっていたことの方がショックだったのかも。いずれ解散or引退が見えていたなら、統合に乗じた今回の形のほうが個人的に有難い…ような気もする。

決まった以上は前向きに受け入れるしかないのがファンの立場ではありますが、数々の企画が生まれては気がついたら消えているような運営体制で、同じような感覚でやってないか?という不信感が拭えません。
事務所所属Vtuberを推す層にとってはグループ・ユニットは推す範囲のわかりやすい枠組みになりますし、メンバー同士の「関係性」も生まれやすくフェスのような合同イベントによって特別感のある体験も得られます。
そのあたりの既存ファンの経験よりも大きな成功を期待できるほどの信用が今の運営にあるのか、というのが正直な印象ですね…。明らかにショックを受けているタレントを見ると一時言われていたメンタルケアに関しては改善されているのか疑問です。
奇しくも先達のにじさんじが1期生コラボをしたりホロライブがフェスを終えたタイミングですが、何年後かにここに並んでいて笑い話にできたらいいですね。

個人的には事務所の中にグループがあるというのがここのアイデンティティだと思っていたのですが、共通認識ではなかったことを今更ながら把握しました。

あにびっと、気まぐれ委員会、ななしぱーくの前例がありますからね。信用が足りないのも当然。それを取り返すも上塗りするも、運営次第です。

推す範囲の枠組みというのは、実際有意義に働いていたように思えます。人数が人数だし、もう一つが今まさに直面しかけている問題ですが、ファンの毛色もかなり違う。ハニストが生まれたばかりの頃、5chのあにまーれスレで共存できず別々に分かれたのを思い出しました。堰代さんも上記配信で「空気感が違うからといって、他グループのメンバーやファンを悪く言わないでね」と釘刺し。今は建築で入り乱れているから尚更、という要素もありますが。

アイデンティティについては難しい。パブサしたら、今回の件で初めて同じ運営だと知ったという意見もあったので…。

グループ解散については、コラボ名として使用することは問題ないっぽいので、本人たちに集まる意志さえあれば特に問題無さそうでした。同時に、ハニフェスタ等の単独ライブをこれまでのようにやるのは厳しいというお話もありましたが……(3/20島村さん配信冒頭)。
ただ、それこそ直近でにじさんじ元2期生が5年熟成の合同歌みたを誰一人欠けることなくお披露目できたように、意志のある人達さえいれば何とでもなりますので、他の方々も仰る通り、長い目、少なくとも年単位で見ていくしかあいのかなあと。ゲーミング、ミュージック、バラエティとプロジェクト名を分けていることがトップダウン方式と合わさって相変わらず縦割りっぽく、グループを解体するまでの意味はあったのか、このドタバタは親会社の株主総会の日程に合わせたせいなんじゃないか等思うことはたくさんありますが……。

調べたらアドウェイズのオンライン株主総会が3/23だったので、合点がいきました。それならそれで早く知らせろという感じですが。

グループ名については、我ら伝家の宝刀「公式が勝手に言ってるだけ」がありますからね。無敵。演者もファンも、使いたければ使えばいいと思ってます。それで廃れるならそれまでよ。

今回の件に対する龍ヶ崎さんの説明配信を見たのですが、その中で龍ヶ崎さんはななしいんくの現状に非常に危機感(もっと言うと劣等感に近い?)を持っていて、様々な面でななしいんくの企業としての知名度や体力を底上げする必要がある事、また今後の活動はただ漫然と配信をしていれば良い物では無いシビアな物になるだろうと言う様な事を言っていました。
これはかなり運営側の考えに近い物かなと思っていてそれなりに頷ける部分は多かったのですが、一方でななしいんくのリスナー、特にハニスト辺りの客層はにじホロの様な大手とは違うどこか牧歌的な空気感に惹かれてた面もあるのではと言う印象もあるので、どちらが正しい間違ってると言う話では無いですがこの演者や運営側の認識とリスナー側の認識のギャップは正直今後小さくない禍根を残しそうな気もしなくもないなと言う印象ではあります。

龍ヶ崎さんね…。以前、小森さん脱退直後に話してた「音楽メインの箱に移りたい時期もあったが、音楽メインで売れる自信も実力もないため(ななしの説得もあり)残った」という趣旨の発言で「正直だけど失礼なやっちゃな、実力があったら抜けてたんかい」と感じて以来、あまり響いてないんですよね。もちろん、これは個人的な感想で、実際はもう少し良いこと言おうとしたんだろうなとも思いますが。ちょっとおばかで正直過ぎた。真面目な話、今ななしいんくを積極的に(消去法ではなく)選ぶ理由は少ない、ということの裏返しかな…。

現状への危機感はその通りで、ホログラのような3D動画コンテンツもないし、ネットの人気者になるための個々の地力・熱量も(実績アリのトッププレイヤーと比べたら当然)少ない。

で、言われてる通りそれは承知の上でやってきたけども、流石にそろそろ結果を求められる時期が来てしまった。良くも悪くも、のほほんとしたところが、それこそアイデンティティだったのかもしれない。個人的にも、そこら辺に目を瞑り過ぎたかなと思ったり。世の中そう上手くいかないよなぁ、かといって何か出来るわけでもなく。

 

まあ、当たるも八卦当たらぬも八卦ですが、あとは当人たちの選択次第。外野で見守ります。