演者の精神健康①

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ふと見かけて知ったこれ。

面白そう。といっても、わたし自身は見られないので、概要部分を読んで想像するだけなのですが。

半年に渡って行った参加者500件を超えるアンケートと28件のインタビューによる調査から、バーチャルアクターが抱える心理面での課題として「アイデンティティの拡散体験による自我機能の低下」「承認欲求による問題行動」「自身をキャラ化することによる疲労」があることが分かりました。

まあ、ここでは調査の詳細を云々しようもないので、三つ挙がった心理面の課題とやらを眺めてみましょう。

一つ目が「アイデンティティの拡散体験による自我機能の低下」と。念のため書くと、ここでいう拡散は一般的なそれ(ツイッターでの情報拡散とか)ではなく、アイデンティティが確立できていない、なんだかぼやけてる…といった意味のものですね。適当に調べれば出てきます。

自分らしさが分からない状況のことを「アイデンティティ拡散」と言います。

・過去の自分を捨てたい
・やりたいことがない
・偽りの自分を演じている
・自分は存在意義がない

こんな感覚が強い方はアイデンティティが拡散している可能性があります。

…だそうで。何名か、思い当たる人もいたりいなかったり。「過去の自分を捨てたい」というのはなかなか難しいところですね。以前にも「信用ロンダリング」という話をしましたが、これがあるからこそ頑張れる、上手くいく人も一定数いる。ロンダリングしたところで、大半の人は分かってて観ているわけですが。一応「心を入れ替えました!」というアピールではあるので、「じゃあ見てみようじゃないか(ボロを出すまでは)」というやつです。企業主導の3D動画勢が勢いを失うのは、その下の「やりたいことがない」とか「偽りの自分を演じている」に起因するのでしょうかね。

…話を戻しましょう。「アイデンティティの拡散体験による自我機能の低下」でしたね。

自我機能の低下…ざっくり言えば、「自我を保つ」の自我です。「自己中」の自己ではなく。自我が保てなくなるって話。たとえば、欲望に支配されて?

まとめてめちゃくちゃ簡単に言うと、「自分が何をしたいのか分からなくなって、次第に自我が保てなくなる」ということのようです。で、その場その場の感情で動き回った結果、気づいた時には何も残らない…とかね。それはわたしの勝手な想像ですが。

 

なんだか面白いので、残る二つも別途スペースを設けてみるつもりです。こういう話をしてると、本郷の辛気臭い図書館が懐かしく感じられますね。もっとしっかり調べたくなる。そういえば今の東大生には、vtuberオタクのためのサークルがあるらしい。羨ましい…。

今日はこの辺で失礼します。それでは。