周防パトラの収益化剥奪

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どう考えたもんでしょうかね。というか、他の皆さんはどう捉えているのでしょうか。ツイッターなんかを見る限りは、早く元に戻ってほしい、こんなのはおかしい…くらいですけど。

 

個別にASMRのアーカイブが引っかかることはありましたが、チャンネルで収益化剥奪となると話は変わってきます。このご時世の、AI判定によるいわゆる「誤BAN」の延長上ともとれますが。

 

個人的には、そろそろ限界が来ているように感じます。YouTube上で、ASMRコンテンツを売りにすることに関して。

当然、健全なASMRとしてやっているでしょう。でも、客観的に見てセンシティブと捉えられかねない要素を潜在的に抱えているのも、事実です。

たとえば当人が声を出さず、対象物のみを画面に映して、ひたすら石鹸をカットするとか、凍らせたスポンジスライムをひたすら切るとかなら、まだ分かります。純粋な音の耳心地のみにフォーカスしているから。これが、スライムを手で直に触ってねちょねちょさせるとかなると、音に別の背景が加わって、純粋な音のコンテンツとはいきません。

 

コロナ禍の現状は、当分変わる気配がないどころか、この状態が新たなスタンダードとなりつつあります。そうなると、AIの判定のせいだからといって、済む話でもない。もしかしたら、これからずっとYouTubeは、AIによる収益剥奪判断をしていくのかもしれない。もっと精密な判定を望む声もあるでしょうが、果たして健全なASMRと、そうでないASMRを区別することは可能か。もっと言うと、性的要素を極限まで排したものでなければ、YouTubeというプラットフォームに相応しいコンテンツとはなり得ない。もちろん、もっと他に収益剥奪に値するようなものがゴロゴロ転がっているのも問題ですが、今はとりあえず無視。

ASMRを本気でやりたいのであれば、BOOTH販売などに完全移行するしかない段階が迫っています。ただ、周防さんの配信のなかでもズバ抜けて同時接続者数の多いASMR配信を、おいそれと切り離すのも難しい。アドウェイズの力をお借りして、ASMR専用のプラットフォームなんかが作れれば、一番いいんでしょうけどね。

 

YouTube側としては、多少の間違いがあっても、そういう手のものをまとめて排除したほうが、プラットフォームの健全性に寄与する、というスタンスかもしれません。

どうやらゆっくり実況の界隈でも大手のBANが相次いでいるようで、こちらはゆっくり音声を使った転載動画などの普及が転じて、ゆっくり音声を使うものを十把一絡げにBANしているのではないか、との見方も。

 

もしYouTubeというプラットフォームを主戦場とし続けるなら、その変化に合わせたコンテンツ作りは必須です。周防さんにしても、ゲーム実況や雑談(これも画面に変化がないと危ういのですが…)、最近久しく見ない意気軒昂な企画ものなど、武器は揃っているはずなので、YouTubeでのASMRには固執せず、これを機に他のマネタイズを模索していってほしいところ。それこそ音声作品の有料販売だったり。

 

結局のところ、誰が見ても素敵と感じてくれる、という非現実的な理想を、不可能なりにも突き詰めていくといった結論になるのでしょうね。…あぁ、なんてふわふわした、はんぺんみたいなオチ。でも、たまにはいいじゃない、ふんわり着地。

皆さんもぜひ、ふんわり考えてみてはいかがでしょうか。

豪雨、疫病、その他諸々…大変な時期ですが、お身体には十分お気をつけ下さい。それでは。