佃煮のりお(CV:佃煮のりお)の解釈不一致感

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前から不思議なんですよね。

犬山たまきから発せられる佃煮のりおの声は、すごくしっくり来るのに、佃煮のりおから発せられる佃煮のりおの声は、何度遭遇しても「どっかで別の人が声当ててるんちゃう?」と違和感を覚える。これが解釈違いというやつなのか。本来の、然るべき正しい(?)キャスティングのはずなのに。

もしかしたら単純に、犬山たまきを先に知ったから、そう感じるのかもしれません。また当然のことながら、メディア展開されるレベルのプロの漫画家が、自分で自分のために作ったキャラクター。そりゃあ、しっくり来るでしょう。

にしても、です。ここまで長いこと、他人の外見と声が自分の中で一致してくれないとは。安田大サーカスのクロちゃんでも、こうはならなかった。人生経験の浅さ故なのか、ある程度一般的に共有し得る感覚なのか。

後者なら、これも相手の策略…ということかもしれません。

 

 

で、それは措いといて。

今日の議題は「花奏かのんの所在」です。所在というか、世界線

場所の話をするとき、必ず接頭辞「バーチャル」をつけることに、ずっとモヤモヤしていました。

一体何がそんな引っかかるんだろう?と自問自答。大した結論には至りませんが、暫しお付き合い下さい。

 

接頭辞「バーチャル」の経緯については以前も述べましたね。一番初期のVTuberには必要なかった、というか縛りのあった言葉です。リアルから独立した世界観なら、そこの住人にとってはその世界が「リアル」です。一般的な現実世界を基準にして、わざわざ「バーチャル」とする必要もない。唯一無制限だった「バーチャルYouTuber」という言い方は、YouTubeを介して現実世界と繋がり、現実世界のYouTuberを念頭に置いていたからこそ、です。

その後、世知辛いリアルの垣間見える個人勢の台頭により、設定を建前と理解しながら「それはそれとして」楽しむ土壌が出来つつあった。そこへ、生配信主体のVtuberが大量投入され、そのなかに紛れ込んでいたエポックメイキングな才能が時代の寵児となり、世界は一変しました。

このとき同時に、とても社交的な方が積極的に同性同僚との交流を深め、その仲睦まじさ自体が一つのコンテンツと化していった。そして、接頭辞「バーチャル」は新たな役割を与えられます。

このとき彼女たちは、それぞれ全く趣の異なる世界観を割り当てられていました。非現実的なものから、ほぼ現実そのものまで。しかし、その全く交わりようのない者同士で直接的な交流をする様を、説明せねばならない。そこで接頭辞「バーチャル」が魔法の言葉として、次なる人生を歩み始めました。それさえ付ければ色んな面倒にかたがつく。ほとんど免罪符です。そんなわけで、この時期を生きたVtuberは接頭辞「バーチャル」に多大な信頼を寄せています。

 

で、ようやく花奏かのんの話。この方の接頭辞「バーチャル」がなぜ引っかかるのかというと、一つは「何にでもつけすぎ」なのと、もう一つは「ブイアパに加入した」から、というふうに考えています。

たとえば、サカナクションの山口一郎さんに出会えやしないかと「バーチャル下北沢」をぶらぶらしたという話。山口さんは「バーチャル下北沢」には(多分)いません。いるなら下北沢です。

とはいえ、個人勢のときはそこまで引っかからなかった。変わったのは、ブイアパに加入し、その住人とも直に交流をもつようになったこと。以前も音楽系Vtuberとの直の絡みはありましたが、配信の主なネタにはならなかったため、影響は無いに等しかったと見ています。

そもそも774inc.の設定は、あくまで現実の北区赤羽にいることになっています。実際のところ、北区赤羽を隅から隅まで探しても、あにまーれやハニストやブイアパは見つからないでしょう。でもどれだけ念入りに調べたとて、絶対とは言い切れない。悪魔の証明であって、「きっと見落としたんでしょう」と言われればそれまでです。というか、部外者が認知できる仕様なのかも不明。

だから、これにわざわざバーチャルをつける必要はない。あくまで所在地は現実の北区赤羽であって、もし「バーチャル北区赤羽」にいるのなら、それは別の場所になります。それじゃあ一体どうやって、ブイアパの住人と直接交流出来たのだろう?奇跡的な確率で、会う約束をするたびに二つの似た世界が交錯していたのだろうか?…疑念は尽きません。

鴨見カモミも既存→ブイアパ加入で、かなり似たシチュエーションではあります。が、当初から現実世界は認識しており、ブイアパ加入後も「白紙の海⇄ブイアパ⇄現実世界」という「その世界なりの理屈」をつけてはいる。住人と直接交流する機会も(幸か不幸か)ありませんし。まあ、「バーチャル」の代わりに「オーラ」を酷使連投しますけどね。オーラオーラ雨オーラ。なんなら雨が降ってもオーラ。個人的には笑えるので好きです。朝礼の時間に、校長先生の口癖をカウントするみたいな面白さがある。鴨見さんの笑える面白さについては、「サブアカでいいね」や「カモミもカモミとお絵描きしたい」など話が多岐に渡るため、また別途スペースを設けましょう。

 

長くなりましたが、花奏さんは現実世界にいることを否定する必要もないし、他の774inc.勢との食い違いも生じるので、むしろ否定しないほうが筋が通るのではなかろうか。そういうことを、言いたかったわけであります。最後に、最近1番当たりだと思った配信のリンクを貼って、校長先生のおはなしを終わりにしたいと思います。

まえーならえ!気をつけ!れい!やすめ。