ライト層が「えのぐ」の握手会に行ってみた話

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当ブログ史上、最もブログっぽい記事になります。掲題の通り、VRアイドル「えのぐ」のバーチャル握手会に行ってみた感想記事です。一応詳細のリンクを貼ります。最後にも貼るので、好きなタイミングでご覧下さると幸いです。

ライトとはどの程度かと申しますと、ネット上(ツイッターや配信サイトのコメント欄など)で演者本人と交流をもったことがない、交流しようと思ったこともないレベルです。これは「えのぐ」に限らず、全てのvtuberに対して。以前にもお話しした通り、唯一の例外は鈴鹿詩子さんのSHOWROOM配信で、わたし自身のBL体験談兼悩み相談マシュマロをとりあげて頂いたときのみです。それも別に鈴鹿詩子さんとやり取りしたわけではないので、演者本人と意思の疎通を図ったのは、今回が実質初めてとなりました。

 

行った理由としては、まず近場。今回は池袋PARCOの別館P'PARCOということで、都内の方ならかなりアクセスしやすいと思います。次に、暇だったから。今回は月〜金の平日5日間の午後、一番遅くても20時よりは前の時間帯ですので、普通に働いている方にはちょっと辛い設定か。あと、VRゴーグルというものを使ったことがなかったので、そこの興味関心もありました。最後に、無料だったから。これらでもって、「せっかくだしとりあえず行ってみるか」となるには十分でした。

どうせ行くならブログで紹介しようと思い、なるべく早い日付とも考えましたが、初日は様子見。特に混雑などはなさそうと分かり、2日目に出向いた次第です。

まず、池袋駅の東口から出て、左手にPARCOを見ながら進み、道が交差するあたりまで行くと、さらに左の少し奥まったところにP'PARCOがあります。入り口前の開けたところに、1人分の全身サイズのモニターパネルがあり、メンバーが交代しながら呼び込みをしていらっしゃいます。モニターの右上にマイクとスマホカメラが設置されているので、それを通じて会話可能。わたしは後で写真を撮り忘れたことに気づき、再び訪れたときに夏目ハルさんと少しお話しさせていただきました。最初マイクの位置に気づかず、声も小さかったため、名前のやり取りが聴こえてなかったのでしょう。すかさず機転を利かせて、服装からあだ名をつけて下さりました。流石アイドル。密な接客業の基本のキですね。休養からの復帰で少し心配でしたが、元気そう。無理なさらぬことを願います。

話を戻して…受付らしきところに行き、整理券を受け取ります。このときに誰かお一人を選び(わたしは先日ソロ曲を出した鈴木あんずさん)、その時間帯の整理券をもらい、所定の時間の頃にまた訪れ、握手会という流れでした。

握手会は受付の奥、すぐそこの仕切られた一角で催されます。中に入ると、スタッフの方に誘導され(とても感じの良い方だった)、イスに座り、アイマスクの目の周りだけバージョンみたいなのを付けた上で、VRゴーグルを装着。使い回すVRゴーグルの衛生対策ですね。その他の対策は見かけませんでしたが、使用者に気を遣って、見えない所でその都度アルコールで拭いたりしていると願いたい。潔癖症の方は、ここがネックになるかもしれません。もしどうしてもというなら、除菌シート持参もアリかと思います。

で、バーチャル握手とはなにかというと、簡単な動きを反映するリモコン的なものを右手に握り、バーチャル右手で握手をするというものです。実際には握手そのものより、一対一で直接会話出来ることがメインでしょうか。わたしのときは10分間の同じ時間帯に2人いたので、1人5分だったのかしら。時間が来たらさよならをして、アンケート用紙に記入しておしまい。

 

さて、本題です。ライト層のわたしが実際行ってみて、どうだったか?

まず不安だったのは、行きづらい雰囲気じゃないかな、という点。そもそもアイドルの握手会なんて行こうと思ったこともないので、ファン同士の交流とか賑やかになさってたら、厳しいなーと…。

これは大丈夫でした。上記の通り待機時間が皆無に等しいため、居づらさを感じる暇もありません。サッと行ってサッと帰るのも可能です。ファン同士の交流も、傍目には分かりませんでした。

次に不安だったのは、怖くないかな?グッズをしつこく押し売りされたりしないかな?という点。めちゃくちゃ失礼ですみません。とんと無知なもので、アイドル握手会へのイメージってそんなものでした。

もちろんそんなことはなく(当たり前か)、至ってふつーのイベントでした。わたしは鈴木あんずさんの『シラユキヒメ』を買わせていただきましたが。サインは流石に無理なようです。運が良ければ同封されてるかも、とのこと。

さて逆に、ライト層は握手会で満足感を得られたか?について。

これはYESです。というか普通に考えて、サシで5分〜10分喋れるってとんでもないサービス。しかも無料…。皆さん、ご自身の推しvtuberに置き換えて考えてみてください。いやはや、本当に頭の下がる思いです。

はっきり言って、わたしは「えのぐみ」ではありません。逐一追っているわけでもないし、そもそも、何かの熱心なファンを出来るほどのエネルギーは、たぶんもうない。普段ツイッターなどで交流しておらず、個人として認識されてもいない。けれど、ひっそり応援している。素人目にも、歌や踊りが上達する様を見て「すごいなぁ」と思っている。そういう、ただ単に「応援してます」という気持ちを直接肉声で伝えて、肉声で応えてもらえるというのは、なかなか得難い経験です。だから、ライト層でも満足感があった。個人として認知されたくない方でも、応援する気持ちがあれば一度行ってみて損はないと思います。

 

この記事を読む数百人のうち、一人でも二人でも「じゃあ」となってくれればいいなぁと。大きな声では言えませんが、割と閑古鳥が鳴いてるっぽいので、仕事終わりで飛び込んでも大丈夫だと思います。整理券が全部捌けることはなさそうなので、配布開始時間に急いで着く必要はありません。少しでも興味を持ったメンバーがいるなら、その時間帯までに行けばいいかな、というくらいのもの。

どうでしょうか。画面の向こうの方と直接話せるイベントで、このハードルの低さは破格。出不精で腰の重いわたしが動けたのだから、ハードルは低いどころか埋まってるレベルです。跨げます。平日の昼〜夜というのがネックですが、お時間のある方、ぜひ御一考くださいませ。