周防パトラという生きる黒歴史

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先日REALITYにて、あにハニ計8名(うち1名欠席)と司会アメリカザリガニ平井氏によるVTuber体力テストが開催されました。各々、楽しまれたことと思います。わたしは寝落ちしたので、残りをアーカイブでザッと確認しました。

見所やらなんやらに関しては、もう言及され尽くしているはずなのでいいでしょう。

一つ興味深かったのは、周防パトラ。

なんというか、久しぶりに

「ああ、わたしは今周防パトラを見ているんだな」

と染み染み感じ入る言動の数々。

この感じ、どこかで経験があるような。周防パトラよりもっと前に…。

はたと気づきました。何かデジャヴだと思ったら、あれだ、ワンピースのルフィに憧れていた黒歴史コピペ。

17歳くらいの頃、ワンピースのルフィに憧れてて、無駄に「おう!」とか「そうだぞ!」みたいな返事してた。
作中での仲間たちの信頼関係に感銘を受けて、
仲の良かった(今思うと一緒にいてくれていただけ)友達が職員室に呼ばれたり、掃除さぼって先生に怒られてたりすると、
「○○のことを悲しませる奴は許さねぇ~!!」みたいなことを叫びながら職員室の中に入っていったり、先生に突っ込んだりした。
説教を終えて戻ってきた友達に「良かったなー!お前!俺は嬉しいぞ!」って言ったり。

気分は敵から大事な仲間を救う船長。
初めは怒られたけど、その内「はいはい、またそれね」みたいな反応をされるようになって、
自分の仲間に対する熱意が伝わらないことが悔しくて号泣したりした。
「俺は弱い…」って呟きながら崩れ落ちたりもした。

大体一年近く続けてたけど、二学期末の成績表に
「友人想いなのは大変結構ですが、落ち着きがありません。少し自分の世界に入り込む様な傾向があります」
って書かれた上に親呼び出されて三者面談。
これまでの行動の一部始終を親に報告され、その夜めちゃくちゃ怒られてやめた。
その後卒業まで影でルフィとかワンピースって呼ばれた。

これの読後感と、今回のような大型コラボ時の周防パトラから受ける感覚が、かなりシンクロした。軽いアハ体験。

記憶にある限りだと、初めてこれを周防氏に感じたのは初回ぱとらじ。例のボイスドラマですね。

そして、ほぼ同時期に投下されたこの動画。

素晴らしい。ゾクゾクする。下手なホラゲよりよっぽどスリリングです。

 

この手の共感性羞恥を刺激するvtuberというのは、意外に少ない。パッと思いつくのは、鈴鹿詩子くらい。あとは、絶妙な歌唱力の歌枠全般か。たいていの人は、人前で醜態を晒すことに抵抗があるため、欠点を自覚すると滅多に表に出してくれません。そういう意味で、かなり貴重な人材といえます。絶滅危惧種への指定も検討されるレベル。

良し悪しの話というよりは、そういう人(or悪魔etc…)だよなぁという話。一般的には、何にしても出来ないより出来る方が良いかもしれませんけどね。人前に出て見られる仕事なら、そつなくこなすだけの常識人の需要、座れる座席、占めるべきパイはごくごく限られたもの。そもそも、まともな神経じゃやっていけない商売です。頭のネジが二〜三本飛んでいて、ちょうどいいくらい。他人様に迷惑をかけない範囲内でネジを抜いておけば、汎用猫型ロボットからドラえもんへクラスチェンジできるかもしれない。

とはいえ、苦手項目があると活動の幅に限界が来るのも事実です。口を開くたび場に緊張感が走るタレントを、大舞台の生放送に起用するかとなると…相当躊躇うのではないでしょうか。

傍から見る分には面白いんですけど、当事者側は気が気じゃないでしょうね。

 

結論。

周防パトラと痛い系コピペには、無限の可能性がある。

他にも親和性の高いコピペを見つけた方がいらっしゃいましたら、ご一報ください。