シナプスびびび(岩本町の話とか)

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今日は別の記事を書く予定だったのですが、久しぶりに視野が広がるというか、シナプスがつながるというか、そういう感覚を味わいました。ので、そっちの話をします。どっちみち緩いんですけどね。

 

何かというと、人間って興味あることしか知ろうとしないよね、ってお話。わたしは特にそう。自覚症状あり。好きなバンドもSpitzとRADで止まっているし。でもたまに、少し被って少し違う、ベン図方式でちょっとずつ足を延ばしたらば「お!」ってこともある。そういう話。

 

とある記事を読み、はじめて知りました。じーえふ氏がエハラミオリと名義を改め、やたちばなに楽曲提供していたことを。そのMV自体は聴いていたのですが、詳しく知ろうとはしていませんでした。

 

「じーえふ」という名前は、えのぐやそれ以前のあんたまを知る人にとってはお馴染みでしょう。個人的には「たまきの歌」で知りましたね。といっても、いわゆる有産(vtuberファンのなかでも、絵を描いたり作曲・MIXしたり動画を作ったり、なにかしらvtuberに有り難がられるクオリティのものを産み出せる人たちの総称。⇔無産)の1人という認識でしかありませんでした。チラホラ名前を目にするたび置かれる文脈が変わっていて、えのぐと無関係なvtuberに楽曲提供してる人だったり、ママと呼ばれていたり(この界隈で「ママ」と言えば、主に2Dvtuberのガワを描いた人、キャラデザ担当を指します。3Dモデリングした人にはあまり使われないような。そもそもモデラーは、絵師と比べてvtuber界隈で表に出る人が少ない。絶対数の少なさと指向性の違い?)、自身がvtuberになっていたり。正直何者かには興味がなかったので、深く追求せず放置していました。色々やってる人なのか、たまたま名前被りした人がいたのかな?くらいの認識。

 

どうやらじーえふ時代は黒歴史として清算し、新名義で再出発、本格的にvtuber界で仕事する。そのうちの一つがMarprilの『sheep in the light』という話だそうで。いやはや。無知でした。別に黒歴史化しなくてもいいとは思いますけど、当人がそう言うならそうなのでしょう。名義変更の話は随分前にしました。あのときはたしか、mmbkを念頭において書いたような。

 

Marprilという名前もよく分からず、調べてみると、もともとのMarpleがすでに商標登録されており、急遽変更したとのこと。アガサ・クリスティの二大探偵、エルキュール・ポアロとミスマープルくらいは知っておいてほしいものですし、そもそもMarpleという海外ではありふれた名前をチョイスしたのも謎です。えのぐのときも散々言われましたが、一般名詞を固有名詞として認知させるのは大変なこと。校長レベルのことをしでかせば、話はまた別ですけどね…。そもそも検索で引っかかりにくいというのは、ネット中心に活動する者にとって致命的。個人でこれならまだ分かりますが、企業でこれは、正直理解不能。大人が集まって会議をして、複数のチェックを経てなおそうなるというのは、もはや才能です。人手不足だから馬越にコミケのブース設営を一任するというのも、クエスチョンマーク。冗談だとしても笑えないし、本気ならもっと笑えない。設営の人件費も出せない火の車なのか、演者の個人情報漏洩を危惧して臨時の人手は雇わない主義なのか。それにしたって、タレントとしての馬越の才能を認めているのなら、彼にはもっと別のことに注力してほしいと思うはずではないかと…。いや、これ以上はやめましょう。ただの文句言い人形です。

 

やたちばな(やはりこちらがしっくりくる)は、一部えのぐを反面教師にしています。動画メインに活動したり、MVのダンスもリアルに踊るのではなくMMD的な技術で踊らせていたり。でも、個人的な興味は今のところありません。

理由は、2人の声が似ているから。これは別に誰の手落ちでもなく、趣味趣向の問題です。でも、こういうニコイチのグループで「声が一瞬で判別できるか」というのは、かなり重要な要素だと思います。その点あんたまは、声も性格もキャラとしてのコントラストがはっきりしていて、とっつき易かった。やたちばなの動画を見ていても「あれ、今しゃべってるのどっちだっけ?」となることが多くて…。そりゃファンなら区別がつくでしょうけど、なんとなくの人が根付くには、難しい状況です。いっそ双子とか似た者同士的な方向性のキャラ付けなら、色々定番の企画も使えるよなぁ、なんて思ったり。実際似てなくてもいいんです。似てる部分があれば「やっぱり似てる!」だし、似てなければ「意外と違う!」で済むし。

 

個人的には、岩本町芸能社の行動は一種のエンタメですらあるので、別に今のままでも構いません。怖いもの見たさ、『水曜日のダウンタウン』のクロちゃん的な感じ。

 

でもね。

エハラミオリ氏も述べている通り、演者は貴重な若い時期を費やして、今そこにいるわけです。これは一旦下書きにしまってボツにした話ですが、重なるところもあり思い出してしまったので書きます。

vtuberは、基本潰しが効きません。アイドル稼業やタレント業と一緒。大手声優養成所を出たものの仕事に恵まれず、齢四十、ようやく手にしたチャンスがvtuberだったというなら何も言いません。それで大手のお局様ポジに納まれば御の字でしょう。そうではなく、声優として仕事も来つつあったのに、拠ん所無い事情でそのレールから降りて、vtuberになる人もいます。本当に人それぞれなので、vtuberにどこまで固執するかの正解はない。

でも、もし仮に貴重な若い時期を費やしてそこにいるのなら。

少なくとも、自分で納得できることをやってほしい。誰からも評価されなくたって、自分は自分に「よくやった」と言えること。有形無形問わず、自分のなかに何か残ることを。いろんな人の考えを汲むのも大事だけど、あなたはどうしたいのか。運営がどうとかブームがどうとかあるけれど、あなた自身はどうしたいのか。結局あなたの人生なんです、自分で必死こいて頭使って、今どうするのが1番良いと思えるのか、納得いく方法を納得いく手際で進めるしかない。まあ、外野がとやかく言ったってどうしようもないことなのですが。

 

 

 

結論。

 

いろんな人が、vtuberに関して思い思いの守備範囲を活かすようになれば、もっと多くのことが見えてきて面白いのになぁと。

そう思う次第です。おしまい。