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…いや、驚きましたね。
堰代ミコに何かあったのかと思いきや、蒼月エリとは。
しかし、私たちよりもハニストメンバーのほうが、衝撃の度合はずっと大きいでしょう。その心中、察するに余りあります。
あにまーれの稲荷くろむが引退したときは、もう少し予兆めいたものが見受けられたのですが、今回は突然のこと。メンバーの反応を見る限り、軟着陸ではなく、ハードランディングになってしまったようですね。全員にとって、もっと良いタイミングでの伝え方があったのでは。とはいえ、今更そんなことをいっても始まりません。
以前稲荷くろむの記事で、なぜ辞めたのかを当人の見解とは別の角度で述べました。蒼月エリの場合、どこまでその経緯を語るのかはわかりません。が、前に別の記事で書いたように、一人全く別の畑から来ているというのは、もしかしたら稲荷くろむ同様遠因になっているかもしれません。配信者として生きていくというのは、それ相応の覚悟や適性が必要ですし、また個々人の状況がマッチしていなければ茨の道ですから。
もし歌で生きていくのなら、 もちろんvtuberは最良の道ではありません。実力さえ認められれば、本来のルートがいくらでも整備されています。蒼月エリにとってより良い転機になることを切に望み、陰ながら応援させていただくこととしましょう。
で、問題はハニストです。コメントでご指摘の通り、正念場を迎えましたね。
デビュー当初は飛ぶ鳥を落とす勢いでしたが、ここしばらくは停滞気味です。しかし、それ自体は特に問題だとは思いません。界隈での認知度はありますし、ほぼ実力相応の評価はされているはずです。あとは当人たちと運営の努力次第。
ただ、いくつか気になる点だけ。
まず、蒼月エリの引退が、なぜここまでメンバーに影響を与えたのか?
おそらく、最初に知った堰代ミコが、業務遂行困難な精神状態に陥った。それについて説明できるまではグループとして活動しづらい。他メンバーも多かれ少なかれショックがあるので、数日間の沈黙に至った。引退配信の日程も、多分スケジュールの合う最短の日付に設定された。今、この日までに、心の整理をつけることが要求されています。
ハニストは屈指の仲良しグループとして知られていますが、それが諸刃の剣であることは以前も述べた通りです。今回は、それが自らの身に深く突き刺さっています。
書き方が難しいのですが、誤解を覚悟の上で書かせていただきますね。
仕事をやっていく仲間として、適切な距離を取れていたか?
いえ、別に仲が悪いとかそういう話ではありません。というより、仲の良し悪しは究極、vtuberを始めたいていの仕事とは無関係です。そりゃ、良いに越したことはありませんが。
一般論として、付き合いが密であればあるほど、互いを理解するのも早いし、飽きるのも早いものです。近過ぎる距離感は、多くの場合危うい。そのことは、周防パトラが1番よくわかっているはずです。
ハニストの仲の良さは、周防パトラのトラウマが根幹にあるという話は、以前にもしました。彼女の人付き合いは、常にその裏に怯えがあります。特に対女性の場合。相手にどう思われるか不安で、あの手この手のおもてなしをする。それは、彼女の人生を考えれば仕方のないこと。決して間違いだとは思いません。ただ、来るべき時が来たというだけです。
いつまでも、仲良しこよしじゃいられない。どんなグループでも、同じ人(あるいは悪魔その他)じゃない以上、それぞれがそれぞれの目標に向かうべき時が来るのです。
2つ目。
今後ハニストはどうするのか?
というのも、ハニストはメンバーの仲の良さを基盤に成立していました。個々人の企画においても、メンバーの存在ありき、ハニスト全員を知っている前提のものが多く見受けられます。良くも悪くも一連托生でした。そういうところの見つめ直しを、迫られています。それも早急に。
残る4人は、何を目指すのか。会えはしないけれど、ファンサービスを欠かさないネットアイドル?配信者?ゲーム実況者?YouTuber?歌手?声優?マルチタレント?
そこを己のなかでハッキリさせなければ、進むべき道は見えてこないでしょう。
明日、みなが納得して送り出せる日になることを願うばかりです。