男性vtuberが売れる方法

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ネット上のコミュニティは、明確に女性優位です。

それは、とどのつまり需要と供給の問題で、男性的欲求に基づいたものであるから、真の女性優位ではない…というような、フェミニズム的議論もそれはそれで有用なのですが、今は脇に置かせてください。

ごく単純な次元の話として、ネットで活動する際、女性であればそれだけでステータスの1つになる、ということ。

 

その上で、男性vtuberが売れる方法について考えてみようじゃないかと。そういうわけです。

といっても、厳密には男性vtuberというより、男性が演じるvtuber、ですかね。女性が男性vtuberを演じる分には、とくに問題ありません。

 

最もシンプルな解決法は、女性を演じること。当初の在野vtuberの本懐ですね。理想の「かわいい」になりきる為に、作り手が技術を向上させていく。その延長上に生まれたタイプのvtuberです。

本来は、個々人の趣味として十分役目を果たすに留まったのかもしれません。しかし、意外なほどの潜在的需要が発掘され、今に至ります。

勝手な憶測ですが、この層はいわゆるYouTuberを観る層とは異なると思っています。やっていること自体はそこまで違ってはいないのですが、生の人間をあえて見ようとは思わない、そういう人たちではないかと。これは、昨今のテレビ離れにも言えますが。それなりのものが保証されている地上波ですら見ない人が、さらに玉石混交のYouTuberを観るきっかけは、なかなかなさそうです。vtuberの視聴者層というのは、まだその実態を掴みきれていないものの、かなり興味深いということは言えるでしょう。

 

さて、次の解決策に移ります。1つ目と似てますが、性別があまり重要ではないマスコットキャラクターになりきること。具体例を挙げずとも、いくつか思い当たることでしょう。

 

この2つは、結局男感を消すという点に尽きます。それじゃ根本的な解決になってないじゃないかって?まあ、それはごもっともです。では、男のままで可能な方法についても述べましょう。

 

トータル3つ目。既存の価値に寄り添うこと。平たく言えば、有名人の声真似。世間一般で良い声と言われるものに似ていれば、比較的スムースにことが運びます。といっても、ほぼ生得的なもので、努力でどうにかなるもんでもありませんが。

 

最後。既存の文脈に組み込まれること。つまりは、すでに人気のあるvtuberとの絡み、関係性のなかに位置付けられること。最も汎用性の高い方法ですが、最も危ない方法でもあります。ここらへんについては、もう字数もいいとこなので「にじさんじ島田紳助」という記事で別途述べることにしましょう。