杏戸ゆげは伊達いたちなのか?ー稲荷くろむ復活の鍵ー

(1833字)

あにまーれハニスト運営については、腰を据えて書くつもりでした。が、事情が変わりましたね。

 

正直、この展開は予想外です。あにまーれ・ハニストの文脈上に伊達いたちの名前が浮上することはない、と思っていました。

というのも、稲荷くろむの引退記事でそれとなく触れましたが、私は一度伊達いたちのところにオファーが行き、断られた結果稲荷くろむが誕生したと考えていたからです。

 

あにまーれハニストブイアパ運営(面倒くさいので以後色猫運営とします)の戦略を、つらつらと思いつくまま書いてみましょう。

 

最も重要なのは、配信界においてかなりのベテランをグループの核に据えたこと。因幡はねる、周防パトラの両名です。

配信業、というのは、誰でも出来そうでいてなかなかそうはいかない分野です。特殊な筋肉の使い方を必要とします(あくまで比喩です)。全くの素人が挑む場合、人生の切り売りというか、濃いエピソードトークを連発することで経験値を積む期間をしのぐくらいしかありません。このあたりはまた別の(お分かりだと思いますが、にじさんじの)記事で扱います。

自然、新規に配信メインのvtuberを立ち上げる際には、経験者に白羽の矢が立つことが多くなります。

ただ、経験者を起用するのにも注意点があります。すでに一定の地位や実績を得ている場合、一からふたたび積み上げていくというのはモチベーションの観点から不利に働きかねません。

このあたりはまた個別に考えるスペースを設けるべきテーマでしょうから、ひとまず切り上げますが、先の両名に関しては、この懸念はほぼありませんでした。それぞれの事情から、半ば引退した身であったからです。

 

もう一つ重要なのは、新たにグループを立ち上げる際に、それまでの反省を織り込んだ修正を行っていること。

最初に作られたのは、あにまーれ。にじさんじの技術を借りて別母体が運営するvtuberグループとして発足しました。もともと誰もがvtuberになれるアプリとして世に出るはずのものでしたから、借りようと思えば借りられると踏んでいたのでしょう。とはいえ、何処の馬の骨ともわからない人たちにホイホイ貸すとは思えません。まあ、ここらへんは当座の議題ではないので置いておきましょう。

色猫運営は、因幡はねるをあにまーれの店長として指名しました。実際彼女は配信者としてのキャリアがずば抜けていたので、決して間違いではなかったと思います。あにまーれとそれに続くハニストは、彼女たちの努力がなければあり得なかったでしょう。本当はもう少し突っ込んだ話もしたいのですが、今はその余裕がありません。

続くハニストでは、リーダーを指名しませんでした。これが、色猫運営の反省と修正です。結果的に当初の目論見通り周防パトラがリーダー格になっていきますが、メンバー間の力学が働いた結果落ち着くべきところに落ち着いた、この過程があるとないとではグループの安定感が大きく違ってきます。多少説明不足ですが、今日のところは勘弁してください。

そして、新たに発足したブイアパ。

あにまーれ→ハニスト→ブイアパと、やはり一つ前の企画が停滞期に入ったあたりでの投入です。今度は、グループとしてではなく、もっと緩いつながり(同じ建物に住んでいるだけ)という設定。

これも、修正の一つでしょうか。ハニストは屈指の仲良しグループとして認知されるようになりましたが、その反面、身内感や閉塞感は否めませんでした。色猫運営は、もうグループとして売り出す必要はないと判断したのでしょう。すでに仲間がいる状態ですからね。

他にも色々言いたいことはありますが、最後に、ブイアパ公式YouTubeチャンネルの概要を見ておきましょう。

 

「日本(北区赤羽)のどこかにある、 なぜかVtuberやクリエイターが集まる不思議なアパート...

いつの間にか、そのアパートは周囲から「ブイアパ」と呼ばれるようになっていた...

やりたいことができる環境を求め「ブイアパ」に辿り着いた住人たちは、 縛られることなく自由な生活をおくっているのだが、、、時には周囲を巻き込むこともしばしば...

不思議なアパートに集まった住人の、ちょっと変わった日常をどうぞお楽しみください。」

 

 

「やりたいことができる環境を求め」

「縛られることなく自由な生活をおくっている」

そして、第1の住人「杏戸ゆげ」

 

 

 

彼女の復帰する環境は、整いつつあります。