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さて、この記事で書くことは素人の印象論めいたものになってしまうのですが、どうかご容赦を。割と根拠薄弱というか、感性に頼る部分が多くなります。ある一面から見たら、という話。
これまでたくさんのvtuberが既存、またはオリジナルの歌を歌ってきました。歌というのは、まあ色々な役目を果たします。そこをほじくり始めると一生かけても終わりそうにないので、とりあえず無視しましょう。既存/オリジナル、この点も興味深いのですが、今は手に負えません。歌声に焦点を絞ります。
黎明期から歌を主な武器として活動してきたvtuberを1人挙げるなら、それは間違いなく富士葵でしょう。その歌唱力を世に売り込むという明確な目的を持って生み出されたキャラクターだと思います。その歌声は、オペラ的というか、声楽的というか、明らかに専門的な訓練を受けたものでした。普段しゃべるときの声とはかなり違います。テレビで見る歌手でもいますよね。司会とトークするのを聞いて「へぇー普段はこんな声なんだ。意外!」みたいな。
vtuber界における「歌が上手い」の価値観は、長らく彼女が引っ張ってきました。
今はその勢力図に変化があります。
やはり歌唱力を売り込むために作られたであろう存在YuNiや、ゲーム部から分離独立したチャンネルをもつに至った道明寺ここあなど、群雄割拠の体を成しています。規模で言えば黎明期からいるときのそらも同格ですが、アイドル的な側面からもアプローチが必要なため、最初には触れませんでした。
さて。
vtuberと歌は、どんな関係にあるのでしょうか?
…少し問題を大きくしすぎました。でも、とりあえず突っ切ってみます。
上手い歌が聴きたいなら、プロの歌を聴けば済む話です。それでも人々がvtuberの歌を聴くのは、各人にとって思い入れのあるそのキャラクターが歌うからです。
アイドル、アニメも然り。
そのとき、歌を上手に歌うこととは別に、キャラクターとして歌えているか、カラーが出ているかどうかも重要になってきます。
…少し後悔しています。私の手に負えない話題であることに、薄々感づいたのです。まあ、乗りかかった船です。ゴリ押します。
話を戻しましょう。歌声の話をしたいのです。ハニーストラップ蒼月エリの出現。これが、私の考えるターニングポイントです。蒼月エリもまた、上記の歌を武器としたvtuberと同様に、それ相応の訓練を積んでいます。弾き語りを中心に、生で歌を披露します。そしてその歌声は、澄んで力強い。まさに、日本人が女性のソロシンガー(少しアイドル的な要素も含んだ)に求めるような、そんな歌声の持ち主。
さらに特筆すべきは、普段の声もその歌声とほぼ変わらないということ。
(ああ、もう1000字を超えてる…早く終わらせないと)
私が最初に歌声の変化を感じたのは、あにまーれの宗谷いちかでした。ハニストを一番間近で見ていた1人でしょう。彼女の歌声は、可愛らしい普段の声と比べて朗々としています。あえて例えれば、前述の富士葵タイプですね。ところが、flamingoの動画を見ると、以前よりスッキリとした歌い口に感じられました。
その後、富士葵にも同じことを感じました。
まあ、あくまで個人の主観ですけどね。
つまり。
vtuber界における歌声のトレンドは、太く朗々とした、歌唱力のみを追求したものから、透明感があり、出来れば普段とあまり変わらない、キャラクター性を維持したものへとじんわり変化しているのではないかと思った次第です。
…ああ疲れた!