『豆腐○かすがい』『子○かすがい』

(1065字)

「←それぞれ別のひらがな1文字を入れて完成させよ」とか、来年のVaka Tuberで見てみたい。「い」や「お」に票が集中しそうですが、シンプルに「は」と「に」を間違えて使うだけでもなかなか趣深い。豆腐はかすがいにならないし、子供にかすがいは虐待です。

…いや、それだけなんですけどね。

 

どうでもいい序でにもう一個どうでもいい話でもしましょうか。774inc.クソガキキャラ渋滞問題についてです。問題かどうか知りませんが、座りがいいのでとりあえず。

きっかけはこれの冒頭。

獅子王・羽柴両氏がリスナーにボコられて「なんでVの配信なのにこんな容赦ないんだ」というやつ。この場合、二人とも所謂クソガキキャラであって「可愛い可愛い」と囲って愛でられるタイプのVではないから…と思っていたのですが、意外と最近のメンツはクソガキ多いのでは?今774inc.メンバーはどういうキャラが多いんだろう?とつらつら。

 

まずきっかけとなったクソガキ系。

獅子王さんは概ね同意を得られるかと思います。細分化するとメスガキか。

そして対照的な出自ながらも羽柴さんを同カテゴリに分類してみます。こちらはこまっしゃくれた感の強いクソガキでしょうか。

またクソガキといえば杏戸さん。ややガキ成分が薄れてきてたまにただの面倒くさい人になりがちですが、分類としてはやはりここが安定。

熟慮の結果、個人的には以上の3人でした。白宮さんも考えましたが、クソガキではない。クソガキの「クソ」の根源は、余計な知恵をつけおって…的な部分にある。小賢しさというか、ある程度頭が回るからこそのタチの悪さがなければ、クソガキとは認じ得ない。ハリーポッターでいう双子ウィーズリーみたいな。

白宮さんは暫定的にアイドル系と分類。固定客・太客がつきやすいタイプ。小森さんが典型ですね。適度に抜けてて、絡みやすい。

この二人に似ていると言われやすい宗谷さんは迷いどころ。熱血漢だったり、女に嫌われやすい女だったり、陽キャだったり。最近はサイコパスに落ち着いてきた?

一番多いのはやっぱり三十路(っぽい)枠でしょうか。周防、因幡、西園寺、柚原あたり。闇深枠やコアなファンがつく枠なんかも考えましたが、まだまだ調査不足なのでここらで切り上げます。

 

最後に面白かった枠紹介。

初期月ノ美兎を思い起こさせる意欲的な配信でしたね。

それではまた。

演者の精神健康③

(1683字)

ラスト。

三つ目は「自身をキャラ化することによる疲労」。まあ、これはVに限らずあり得る話ですね。一般的な会社員も肩書に応じたRPをしているようなもので、家庭内においても同様。学生も一緒。ただ、程度には差がある。その代わり、Vは多くの場合離脱しやすい。これもケースバイケースですけど、少なくとも一家庭における「親」「子」などの役割と比べれば楽かと思われます。

 

さて、ここまでザッと見てきましたが、件の講演についてのリポート記事が上がったようなので最後にご紹介しましょう。当ブログより、参加した記者の手に成るこの記事を読むほうが有益です。

なるほど。そもそもこれ、ゲーム開発者向けカンファレンス内の一つだったんですね(どういう関わりなんだろう?)。そして講演者は、V運営のサポートをしていると。

以前えのぐの夏目ハルが休養した際、カウンセラーによる面談や社会人教育プログラムなどの改善策をもって復帰となりましたが、こういうカウンセラー的な立ち位置の人でしょうかね。

通常の役者は,演技すべき場とそうでない場が明確に分けられており,演技が終われば素の自分に戻ることができる。

一方,バーチャルアクターは,…(中略)…役者ほど明確にキャラクターを切り離せない状態であり,…(中略)…負担も大きい。

なるほど。うーん…通常の役者について「演技が終われば素の自分に戻ることができる」と言えるかは疑問ですが(いわゆる憑依型でなくとも大抵の役者は演じた役を引き摺る)、「演技すべき場とそうでない場が明確に分けられて」いるというのは切替の一助となりますね。だからこそ、Vにおいても(以前述べましたが)前口上などの区切りは非常に大切。

記事にもあるように、配信だけでなくSNS(主にTwitter)で日常がRPに侵食されて、切り離しが難しくなるというのは頷ける話です。芸能人でも、長らくファン・業界の求める「氷川きよし」を演じていた氷川きよしがいたりします。

論文の書き方を教わるときによく言われることを思い出します。「見解への反論や不備の指摘は別にあなたの人格を否定しているわけではない、あなたの考え・思考はあなたそのものではない。そこを同一視するのは大きな間違いだ」というもの。字に書き起こして目の前に(つまり自身の外側に)存在させる場合は比較的容易ですが、形のない声で伝えたりする場合は、なかなか困難を極める。特に、大きく手を加えて(動画における編集など)一旦客観視してから差し出すのと違い、ほぼ生の状態で差し出さざるを得ない配信は…。

 

こういった心理面のケア体制が整いにくい理由として、そもそも一定の専門技能が必要で必ずしも人材豊富とは言えないこと、そして、Vの特性上いわゆる声優や役者と違い「中の人」の存在や詳細に関する情報が社外秘の最高機密、トップシークレット扱いになってしまうことも挙げられるでしょう。もちろん医師なら守秘義務が倫理的・法的に存在しますが、逆に言えば、そのレベルの社会的地位・倫理観・対価・拘束力なんかがなければ成立しない。この界隈の偉いさんにそこまで考えが及び、手を打つ余裕のある人がどれだけいるか…。

 

少なくとも現状では、どうしても悲観論者になってしまいますね。見当違いであることを祈ります。それではまた。

演者の精神健康②

(672字)

前回の続き。

二つ目が「承認欲求による問題行動」とのこと。

これは、額面通り受け取っていいのでしょうかね。一昔前の、コンビニバイトが冷凍庫に入る様子をSNSに投稿…みたいな。そのまんま「承認欲求による問題行動」ですね。正確に言うと、「承認欲求が満たされないことによる問題行動」か。

Vと関係ありそうなところだと、軽度なら釣りサムネや炎上商法的なもの。ゴシップ系もこの類いでしょう。人の振り見て我が振り直せですが。

エロ釣りも最近はびっくりするほど増えました。もはや釣りではなく、R18上等でとにかくシモ。YouTubeというプラットフォームでやる意味があるのかは疑問ですけど、BANされないのならYouTube運営的にも許容範囲なのでしょう。きっと。

でもここで言われる「問題行動」は、もう少し踏み込んだものかもしれない。

今わたしが思い出しているのは、かつて秋葉原で起きた凄惨な殺傷事件です。

人を殺めるまではいかずとも、社会的に殺したり、精神的に深傷を負わせたり、コミュニティを破壊して去ったり。

小さい頃からネットにどっぷりで成人できてしまう時代です。かつては稀だったタイプのモンスターが、大量生産されていても不思議じゃない。

 

備えましょう。それではまた次回。

演者の精神健康①

(1432字)

ふと見かけて知ったこれ。

面白そう。といっても、わたし自身は見られないので、概要部分を読んで想像するだけなのですが。

半年に渡って行った参加者500件を超えるアンケートと28件のインタビューによる調査から、バーチャルアクターが抱える心理面での課題として「アイデンティティの拡散体験による自我機能の低下」「承認欲求による問題行動」「自身をキャラ化することによる疲労」があることが分かりました。

まあ、ここでは調査の詳細を云々しようもないので、三つ挙がった心理面の課題とやらを眺めてみましょう。

一つ目が「アイデンティティの拡散体験による自我機能の低下」と。念のため書くと、ここでいう拡散は一般的なそれ(ツイッターでの情報拡散とか)ではなく、アイデンティティが確立できていない、なんだかぼやけてる…といった意味のものですね。適当に調べれば出てきます。

自分らしさが分からない状況のことを「アイデンティティ拡散」と言います。

・過去の自分を捨てたい
・やりたいことがない
・偽りの自分を演じている
・自分は存在意義がない

こんな感覚が強い方はアイデンティティが拡散している可能性があります。

…だそうで。何名か、思い当たる人もいたりいなかったり。「過去の自分を捨てたい」というのはなかなか難しいところですね。以前にも「信用ロンダリング」という話をしましたが、これがあるからこそ頑張れる、上手くいく人も一定数いる。ロンダリングしたところで、大半の人は分かってて観ているわけですが。一応「心を入れ替えました!」というアピールではあるので、「じゃあ見てみようじゃないか(ボロを出すまでは)」というやつです。企業主導の3D動画勢が勢いを失うのは、その下の「やりたいことがない」とか「偽りの自分を演じている」に起因するのでしょうかね。

…話を戻しましょう。「アイデンティティの拡散体験による自我機能の低下」でしたね。

自我機能の低下…ざっくり言えば、「自我を保つ」の自我です。「自己中」の自己ではなく。自我が保てなくなるって話。たとえば、欲望に支配されて?

まとめてめちゃくちゃ簡単に言うと、「自分が何をしたいのか分からなくなって、次第に自我が保てなくなる」ということのようです。で、その場その場の感情で動き回った結果、気づいた時には何も残らない…とかね。それはわたしの勝手な想像ですが。

 

なんだか面白いので、残る二つも別途スペースを設けてみるつもりです。こういう話をしてると、本郷の辛気臭い図書館が懐かしく感じられますね。もっとしっかり調べたくなる。そういえば今の東大生には、vtuberオタクのためのサークルがあるらしい。羨ましい…。

今日はこの辺で失礼します。それでは。

コメント所感

(1374字)

カモちゃんが幼いってのはまあその通りですけど

ブイアパがゲーマーどころかAPEX集団になってるのは疑問を呈されても仕方がないとは思いました


後半で自分はメンバーどころか、ななしとも会ったことがなく、最協決定戦で頑張ってたことや、ブイアパメンバーみんなが仲良くしていることに嫉妬していたという本音が聞けたのは良かったです

APEX集団なのはその通りですね、そして初期と変わったので方針の違いで抜けます、というのも自然。それだけなら良くある話です。

 問題はわざわざクリエイターである(そもそも何をもってクリエイターと呼ぶかも混沌としてますが)ことと、多分それより下に見ているゲーマーとを対比して出ていった点ですね。そして、メンバーと話し合うこともしなかった。ブイアパの方針違いが主因なら、花奏かのんとクリエイター同士ならではの企画を考えたり、運営と話し合ったり、出来ることはあった。それで話し合った結果、この方針の溝は埋まらないと判断し納得して去る、これはどんな業態でも起こります。「違うな」と思ったら辞めていい、これはブラック企業に囚われないための真っ当な策です。新卒採用した人が新人教育だけ受けて辞めるのも、本人がそうしたいと言うなら受け入れるべき。企業は投資損ですが。

脱線しましたが、方針の違いで別れるならああはならない。少なからず未練はあったでしょう。

おそらく一番の要因は、他の人は自然とすぐ仲良くなれるのに自分にはそれができない(と思い込む)ことで味わう疎外感、自分より評価される他人への嫉妬。実際、3Dモデリングや3D配信の技術は出色と思います。

その居辛ささえなければ、マージンを考慮しても、774inc.メンバーとの絡みやすさや案件の回りやすさと差し引きしてトントン、と判断していたんじゃないかなと。

その未練故の恨み節、返す刀でAPEX集団を暗に貶すことになってしまった。クリエイトじゃないと。これは後々自分の首を絞めるかもしれない、あなたのしているそれは本当の「クリエイト」ですか?という目で見られることになる。本当のクリエイトなんて、ありゃしないのに。不毛な消耗戦に陥らない注意が、必要になるかもしれない。

それはともかく、晴れて個人の身に戻るわけですから、存分に自身の能力を発揮・活躍してほしいと願っております。

 

この脱退云々とは別個の問題として、ブイアパの運営方針については議論の余地があると思われます。その議論は広げていくと「そもそもvtuberとは?どういう動画・配信を良しとするのか?」にまで行き着きますが、流石に大風呂敷すぎる。

ただ、これはあくまで当事者間で話し合って決めていくものであり、外野が言えることは本当に少ない。

個人的に今後こうなるだろうという予想はありますが、別にそうなったからいいというものでもない。あくまで本人達の問題です。

ちなみに。脱退と方針は実質的には別個の問題ですが、表面上は因果関係で結ばれているので、これを機に見つめ直すというのは十分有り得ることです。

 

 

とにかく、最も大事なのは。

無用な悪意に囚われないこと。

腰を据えて、長いスパンでじっくり見つめること。

自ずと見えてくるものもあるでしょう。

外野の話は、それからでも遅くないはずです。

今はひとまず、おやすみなさい。

「若さ」ではなく

(1346字)

なんとなく、書かないわけにはいかない気がしたので…。

見る目の無さに定評のある当ブログですが、まさかこんな時間差で774inc.の「若さ」三枚抜きになるとは。

やはりわたしの目は節穴だったのか、あるいは逆の意味で合っていたのか。今となっては、ただひたすら懐かしい。

この時点でもう、企業所属で人と一緒に仕事をすることには適していなかったのでしょうね。結果的には、ここで引き留めた杏戸さんの労力も水の泡か。

個人的に、昨年から今年前半にかけて最も面白い(というか他と違う見所がある)配信者と思って見ていたのですが。なかなかに残念。もちろん引退するわけではないので、ファンの方は応援を続けることも出来ます。わたし自身は、ちょっともうついていけないかな…というのが本音。配信者という職業に対する認識にも乖離があるようですし。このあたりは人それぞれだと思います。答えはない。

ただ、以前の記事を読んで彼女のメンバーシップに入ったという方もいらっしゃったので、そこだけ申し訳なさが残る。そうと知らずに事故物件を紹介してしまった罪悪感。まあ、「若さ」という括りで紹介したので、ある程度は承知の上だったと思いますが。

事ここに至って振り返ると、あれは「若さ」ではなく「幼さ」だったのかな…なんて。

 

皆さんの幸せを、切に願っております。

改めて聞いたカルロ・ピノの13分弱

(562字)

正直、この話題については取り上げないつもりでいたのですが。

というのも、おそらく各々が知り得る情報を見れば、判断のつく段階にまで至っているから。外野から特に言うこともないわけです。

そして件の13分弱も、大元はすでに存在せず、非正規の複製でしか確認することの叶わぬ状態。

しかし、この…なんというか、よく出来たミステリー小説を読んだときのような感覚を、こんな形で思い出すとは。「事実は小説より奇なり」を、まざまざと見せつけられました。

…また、内部からの情報漏洩の可能性があるために、常に伝えて頂ける情報やタイミングは、限りなく制限されていました。

…なんですけど、それももう必要なくなると思います、わたくしは。

改めて聞くと…当時よく分からなかった色んなことが、腑に落ちる。ゾワゾワして鳥肌がたつ。そしてあの当時の風当たりを思い出してゾッとする。

外野のわたしですらこの衝撃ですから、当時応援していた方々、そして今も変わらず応援している方々は如何ばかりか。

 

あれ以降、アイドル部の面々に興味を持っても、どこか残っている一抹の不安で尻込みしていましたが、これで心置きなく、その他大勢のVtuberと同様に楽しむことができます。

 

 

…要は、楽しめるVtuberが増えたよという、ささやかな、個人的な報告でした。

おしまい。