周防パトラという生きる黒歴史

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先日REALITYにて、あにハニ計8名(うち1名欠席)と司会アメリカザリガニ平井氏によるVTuber体力テストが開催されました。各々、楽しまれたことと思います。わたしは寝落ちしたので、残りをアーカイブでザッと確認しました。

見所やらなんやらに関しては、もう言及され尽くしているはずなのでいいでしょう。

一つ興味深かったのは、周防パトラ。

なんというか、久しぶりに

「ああ、わたしは今周防パトラを見ているんだな」

と染み染み感じ入る言動の数々。

この感じ、どこかで経験があるような。周防パトラよりもっと前に…。

はたと気づきました。何かデジャヴだと思ったら、あれだ、ワンピースのルフィに憧れていた黒歴史コピペ。

17歳くらいの頃、ワンピースのルフィに憧れてて、無駄に「おう!」とか「そうだぞ!」みたいな返事してた。
作中での仲間たちの信頼関係に感銘を受けて、
仲の良かった(今思うと一緒にいてくれていただけ)友達が職員室に呼ばれたり、掃除さぼって先生に怒られてたりすると、
「○○のことを悲しませる奴は許さねぇ~!!」みたいなことを叫びながら職員室の中に入っていったり、先生に突っ込んだりした。
説教を終えて戻ってきた友達に「良かったなー!お前!俺は嬉しいぞ!」って言ったり。

気分は敵から大事な仲間を救う船長。
初めは怒られたけど、その内「はいはい、またそれね」みたいな反応をされるようになって、
自分の仲間に対する熱意が伝わらないことが悔しくて号泣したりした。
「俺は弱い…」って呟きながら崩れ落ちたりもした。

大体一年近く続けてたけど、二学期末の成績表に
「友人想いなのは大変結構ですが、落ち着きがありません。少し自分の世界に入り込む様な傾向があります」
って書かれた上に親呼び出されて三者面談。
これまでの行動の一部始終を親に報告され、その夜めちゃくちゃ怒られてやめた。
その後卒業まで影でルフィとかワンピースって呼ばれた。

これの読後感と、今回のような大型コラボ時の周防パトラから受ける感覚が、かなりシンクロした。軽いアハ体験。

記憶にある限りだと、初めてこれを周防氏に感じたのは初回ぱとらじ。例のボイスドラマですね。

そして、ほぼ同時期に投下されたこの動画。

素晴らしい。ゾクゾクする。下手なホラゲよりよっぽどスリリングです。

 

この手の共感性羞恥を刺激するvtuberというのは、意外に少ない。パッと思いつくのは、鈴鹿詩子くらい。あとは、絶妙な歌唱力の歌枠全般か。たいていの人は、人前で醜態を晒すことに抵抗があるため、欠点を自覚すると滅多に表に出してくれません。そういう意味で、かなり貴重な人材といえます。絶滅危惧種への指定も検討されるレベル。

良し悪しの話というよりは、そういう人(or悪魔etc…)だよなぁという話。一般的には、何にしても出来ないより出来る方が良いかもしれませんけどね。人前に出て見られる仕事なら、そつなくこなすだけの常識人の需要、座れる座席、占めるべきパイはごくごく限られたもの。そもそも、まともな神経じゃやっていけない商売です。頭のネジが二〜三本飛んでいて、ちょうどいいくらい。他人様に迷惑をかけない範囲内でネジを抜いておけば、汎用猫型ロボットからドラえもんへクラスチェンジできるかもしれない。

とはいえ、苦手項目があると活動の幅に限界が来るのも事実です。口を開くたび場に緊張感が走るタレントを、大舞台の生放送に起用するかとなると…相当躊躇うのではないでしょうか。

傍から見る分には面白いんですけど、当事者側は気が気じゃないでしょうね。

 

結論。

周防パトラと痛い系コピペには、無限の可能性がある。

他にも親和性の高いコピペを見つけた方がいらっしゃいましたら、ご一報ください。

『Pretender』の話

(2765字)

終わらない閉店セールみたいになってごめんなさいね。でも、書きたいことができてしまったものだから。

 

一度ストックが底をついたのは事実です。先日の月ノ美兎の記事で、ブログを始める前に温めていたネタは終わり。ここから先は、正真正銘の自転車操業です。もちろん、無理に書くつもりもありませんので、書きたいことがなくなればパッタリ止まるかもしれない。

それでも構わない方は、もう暫しお付き合い下さると幸いです。

 

今日の話題は、二日前から気になっていたけれど、気づいたのが前回の記事を上げた直後だったため、中1日置かざるを得なかった話。

 

きっかけはこれ。

ちょうど「この曲の歌ってみた(出来れば男性陣の原キーで)聴きたいなぁ」と思っていたところだったんです。ドンピシャ。

 

『Pretender』は映画『コンフィデンスマンJP』のテーマソングですね。しばらく前はCMが流れていたので、聴き覚えのある方も多いのでは。わたしは映画を観て知りました。映画自体も面白かった記憶。ドラマより尺が長い分、やや冗長でしたが。

原曲はこちら。個人的にBメロの入りが好き。

サビでベースが主張するのもいいですね。『宿命』のほうがより顕著か。

あと、前奏や間奏が短いのも個人的には有難い。長いと本体聴く前に飽きちゃうんですよね。EDM系が刺さりにくいのも、多分そのせい。

Official髭男dismというバンド自体は、そんなに興味もありませんでした。名前だけ見たときは、てっきりまたジャニーズの新グループかと思ったくらい。J-POPに疎い身からすると、なんだか急に出てきて、映画のタイアップや甲子園のテーマソングを担当してる怪しいバンド(メディアに好かれてる?)…という感じ。なんとなくSEKAI NO OWARIとかKANA-BOONとかと同じ抽斗に突っ込んで、警戒しつつ放置してました。ファンの方からは「そこ一緒にするなよ」と怒られそうですが。特にKANA-BOONは、露出し切る前に下火になっちゃいましたからね。あれやこれやで。ちょっともったいない。

 

話を『Pretender』に戻すと、最初聴いたとき「けっこういいな」と思ったんです。けど、サビラストの「君は綺麗だ」を聴くとどうしても、お笑いコンビ・レインボーの『みゆきさんとひやまくん』を連想してしまって…。

…。

まあ、そんなわけで少し距離を置いてました。最近漸くちゃんと聴けるようになって、そこに夢追翔の歌ってみた動画も重なったと。

 

名前だけでよく知らなかったのですが、夢追さん、めっちゃ歌上手い。ビックリしました。流石バーチャルシンガーソングライターを自称して、チャンネル名にJUKE BOXと入れるだけあります。一般人の独学の域を超えている。

声はいわゆる歌い手系、あるいはアイドル的人気を博している男性声優系、といったところでしょうか。女性人気の観点からいうと、市場価値はかなり高そう。このタイプの声は、ネットが普及してからグッと評価を増した感がある。

同時公開された緑仙verと聴き比べるのも一興でしょう。声質は緑仙さんのほうが好みですが、サビのハイトーンがやや苦しそう。

細かい技術については、下の動画が参考になるかもしれません。

これを見ながら聴くと、夢追さんは相当丁寧に譜面をさらっている感じの歌い方ですね。技術の及ぶ限り、細かいところまで気を配っているように聴こえる。

もちろん、緑さんも緑さんの魅力があります。個人的には、中の人としての活動のほうが魅力的に思えますけどね。イラストの世界観が好み。むしろ、この武器なしでvtuberのTOP50に食い込んでいることが驚き。ポテンシャルが鬼。一つぐらい才能を分けてほしい。冗談です。

 

ついでになって申し訳ないんですけど、この流れで気づいたことも書き残しておきます。

さっきの歌唱分析シリーズの別動画。

RADの『そっけない』ですね。これを見て、やっと違和感が解消されました。蒼月エリの『そっけない』に対する違和感。本家とけっこう違うんですよね、歌い方が。「なんで違うんだろう」って、ずっと不思議だった。

蒼月エリの『そっけない』を思い出せない方は、すみません、拙作で我慢して下さい。

【自分用】さよなら蒼月エリ【BGM】 - YouTube

コメント欄に有志の時間指定があります。当然収益化なんてされてないので、これを見たところでわたしが得をすることはありません。

で、蒼月エリの『そっけない』ですが。

分かりやすいところだと、1番のサビ前(「なる以外には」)の入りが早い、2番(「なのに君はさ」)と同じになってます。これは単なる勘違いでしょうけどね。他だと、1番サビの「(暇じゃ)ないんだ」「(わから)ないんだ」の部分なんてどうでしょうか。「ないん」の重い軽いが違っていて、なかなか興味深い。

もちろん、本人すら毎回CD音源のように歌うわけがないので、違うから良いとか悪いとかいう話ではありません。単純に、ひたすらMVを聴いて覚えるしかない一般人からすると、不思議でしょうがなかった、という話。それが、先ほどの動画で一部合点が行った。

時系列からいって上記の分析動画を見たということはあり得ませんが、そういう別の誰かや何か(ボイストレーナーやギター講師など)を介して覚えたのかな、と。

分かっている人には当たり前の話だったかもしれません。

 

色々言いましたけど、要するに皆さん歌が上手いってことです。髭男の藤原さんも(別格)。あれで駆け出しの頃はサラリーマンと掛け持ちしてたっていうから驚き。

でも、わたしにとってカイゼル髭のバンドといえば、これまでもこれからも味噌汁'sです。

うきうきふわふわした話

(1858字)

なんだか、頂いたコメントを読んでいるうちに

「死期を悟って看取られる人」

の気分になってきました。不思議な感覚。星新一ショートショートなら、ここで

「実は死んでませんでした!ドッキリ大成功!」

と言っても、

「いや、葬儀の費用もバカにならないし、わざわざ遠方の親戚も来てくれたんだ。無かったことに」

という感じで御陀仏ですね。

 

まあ、このブログは星新一の世界観を共有していないので、無関係です。

 

無理に書くつもりもなかったのですが、落ち着かない。2日にいっぺん、うんうん唸りながら(比喩です)何かしら書くということが習慣化してしまって。

ポール・ヴァレリーは「なぜ書くか」に対して「弱さゆえ」と答えたそうな。まあ、そんな高尚じゃありませんが、大方似たようなところでしょう、きっと。

以前にも書いたと思いますが、このブログはぐじゅぐじゅしたものを整理整頓するために作られました。どんな表現も多かれ少なかれその意味合いを持っていますが、言葉による表現は、特にその傾向が強い。いわゆるアーティスト/芸術家/表現者は、ぐじゅぐじゅを出来るだけそのまま表現しようと試行錯誤する。

言葉による表現は、物事の簡略化です。ある一面から見れば、こんなにつまらない表現方法もない。どんな人も、同じ表現をしようと思えば出来てしまう。だって、意思疎通のために作られたんですからね。人によって違ってたら話になりません。逆に、絵による表現を再現するのは至難の技です。名だたる絵画でも、幼稚園児の落書きでも。言葉で全てを説明しようとしたら、ものすごい情報量になります。

もちろん、あくまで傾向です。詩人のように言葉の表現を追究する人もいれば、生産性を追い求めて機械のようになった芸術家だっているかもしれない。

…いや、こんな話は今じゃなくてもいい。今の話は半ば中井久夫の受け売りです。

要するに、書きたいことができた。そういうことです。といっても、フライング気味ではありますが。

 

なんというか、遠足前日の小学生。ワクワクしますね。別に、何がどうというわけではないけれど。

 

全く関係ないですけど、IRIAMって今日初めてちゃんと知りました。ENTUMと同じ母体が運営してるんですね。ただしIRIAMでライバー活動していても、ENTUM(というかZIZAI?)所属というわけではない、ということか。元々のにじさんじアプリが目指していた感じかな?ライバー活動できるプラットフォーム兼アプリ、的な。

改めて見るとたくさんいますね(全然分からない…)。あ、このvtuberは知ってます。花奏かのん。ジェムカンの記事で一瞬触れた記憶。個人的にベースが好きで覚えていた。結構初期のvtuber。あと、2Dのキャラデザがすごく好み。今は3Dになってるみたいですね、知りませんでした。

 

冒頭の話じゃないですけど、葬式って大変ですよね。人が亡くなる。通夜、葬儀、告別式。そのあとも初七日、四十九日などなど。古臭い慣習に思えますが、実はちゃんとタイミングを抑えている。人間の気が緩み、疲れが出るタイミング。近親者が亡くなるのは、一大事であり、精神的なストレスも多大です。悲しい出来事だけじゃない、嬉しい出来事だって、身の回りの変化。精神的には負担です。有名なのは五月病。四月に新年度が始まって1ヶ月。だからゴールデンウィークがある。3ヶ月経てば夏休みだし、また3ヶ月経てば冬休み。日本の場合は、こういうリズムに乗っかって、みんな生きている。疲れるだけじゃなく、エネルギーが尽きかけて物事に飽きたりする周期でもある。

なんの話かって?いや、ただの与太話です。

全然関係ないですけど、あにまーれとハニストのブランクが1ヶ月だと確認して驚いた話もありましたね。

あにまーれが2018/06/08、ハニストが2018/07/14。

そのあと、ブイアパの銀猫ななしのツイートが2019/02/04に投稿され、杏戸ゆげが2019/02/16配信デビュー、鴨見カモミが2019/03/31に入居。

 

 

…まあ、全然関係ないんですけどね。

ただ思いつくままに書き散らしたということで、ここはひとつ、ご勘弁のほどを。

細々したものとお知らせ

(2341字)

雑記です。

ちょっとした話題と、ブログについてのお知らせになります。

 

話題その1、THE MOON STUDIO終了。

ムーンスタジオ。輝夜月が空前の大当たりをして作られた事務所、で合ってるんでしょうか。そこがプロジェクトとして終了するそうです。たまたま今日知りましたが、意外と最近の話題のよう。

輝夜月とPPHしか知らなかったのですが、KOTODAMA TRIBEというプロジェクトも同時進行してたとのこと。結構たくさんのキャラクターデザインも存在しており、シロにとってのアイドル部的な後輩グループを作るつもりだったのかなぁと察せられます。これ、ポシャッてお蔵入りするにはもったいない。デザイナーであろうMika Pikazo氏(輝夜月のキャラデザ担当でムーンスタジオ所属)が、どうしたいのかにも依ります。もし新たに事務所設立して、Mika氏主導で続々デビューということにでもなれば、久しぶりに界隈の勢力図が変わる可能性もなくはない。

先日の輝夜月の動画は久しぶりに「らしい」感じでしたが、登録者数などにはさほど影響なく、もうライト層は愛想尽きたのでは…とひしひし感じました。

演者が中の人の活動に注力して輝夜月を疎かにしてきた以上、この結末は仕方ないのかもしれません。

人気者になる才能はありましたが、所帯を持ち、人の上にたってまとめるには向いていなかったのでしょう。内情を知らないので、ただの推測ですけどね。

 

話題その2、焼まゆるという絵描きvtuberを知る。

これもたまたま知りました。液タブのレビューというのが、なんとなく需要ありそうで気になりまして。わたしは描かないんですけどね。あと、live2Dとfacerigでvtuberになるまでを動画で(テロップは少ないですが)説明しているので、興味ある方には有用かも。改めて検索するとそこそこヒットしますね、これ系の動画。恥ずかしながら、もこ田めめめくらいしか知りませんでした。

もとは桃乃葉さくらというvtuberのためのチャンネルだったそう。お知らせ動画を見てもイマイチ流れが掴めなかったのですが、当初桃乃葉さくらを作った段階では絵師本人が演じるつもりはなく、その後事情が変わって、絵師本人に合ったキャラクターを作ってリスタート…ということでよろしいのでしょうか。ご存知の方いらっしゃいましたら、ご教授頂けると幸いです。

(追記:最初のキャラは声を作っていたのが辛くて、素の自分に近いキャラに作り直したっぽいですね。)

 

話題その3、乾伸一郎の赤ちゃん。

一体いつの話だよって。はい。7ヶ月前の企画を、今更になって観ました。すみません。

朝ノ姉妹のチャンネル自体をちゃんと見たのが、最近だったんです。3D体で、歌ってみた活動などをしていて、だいぶ前に一人引退した、で認識が止まってました。最近は動画配信問わず精力的に活動しているようです。

で、話は乾伸一郎の赤ちゃん。単体の動画が見当たらなかったので、企画全体のアーカイブを以下に。

やっぱり、素晴らしい才能の持ち主です。諸々の技術とセンスが高水準でまとまっている。この人が活動しなくなったのは、界隈にとっても痛かった。割と初期メンで、vtuberファンからも評価の高かった貴重な男性vtuberという記憶。未だにわたしの中では、「おはござ〜」と言えば本間ひまわりではなく乾伸一郎です。惜しい人を亡くした。

 

話題おしまい。ここからはお知らせになります。

 

お知らせその1、コメントに星がつかない場合について。

一応承認された時点で「ちゃんとこのコメントを読みましたよ」の意が含まれているのですが、念のため途中から星もつけるようになりました(当初そのシステム自体知らなかった)。が、ときどき星がつけられない事象が発生。調べてみると、

・記事URLをタイトルに設定し

・その記事タイトルが長過ぎる

場合に発生するようです。ちょっと考えたのですが、URLにタイトルがあることのメリットの方が大きいと考え、このまま行きます。原則全てのコメントに星をつけるつもりですので、もし星がつかなくともあまり気になさらないで下さい。というお知らせ。

 

お知らせその2、本題。このブログを続けるかどうかについて。

前回の記事で感付かれた方もいるでしょうか、めでたくも書きたいことがなくなりました。ずっと溜まっていた下書きもスッキリ。

で、ここしばらく続けてきた「2日に1記事」を継続するかどうか、もっと言えばこのブログを続ける必要があるのかどうか、を考えました。

たとえば今日は、何か話題ないかなと適当に検索した結果ムーンスタジオのニュースを知ったわけで、書く習慣がなければ気づくのも遅れていたでしょう。そういうメリットもある。

一方で、このブログを始めた頃から比べると、界隈もだいぶ風向きが変わってきた気もします。ファンによるキャラクターと演者の認識とか、諸々の環境とか。開始当初の存在意義はそこそこ解消されてきたのでは?とも思う今日この頃。それでも書き続けるべきなのか?

正直、わたしには分かりません。2日後までに書きたいことが生まれれば書くでしょうけど、なかったら、どうするか。今日みたいにネタを探して、書くのか。興味深いネタがなかったら、捻り出してでも書くのか。書くことで見えてくるものもありますし、書かないことで見えてくるものもある。どっちが良いとも言いづらい。

というわけで、ご意見ご感想ありましたら、遠慮なくお申し付け下さいませ。

おしまい。

字数カウントした話

(1581字)

特に理由もないのですが、各記事の字数を調べて表記することにしました。

調べるといっても、編集画面に入るだけです。

 

ついでに、足してみました。

トータル157318字。あまりピンと来ない。ざっくり言えば文庫本一冊(12〜18万字らしい)という感じ?

実際には、商業用の文と硬さも違うし、引用もあるし、時事ネタも多いし、統一感ないしで比較しようもありませんが。

 

これまでの記事数が96件なので、平均をとると凡そ1640字。千字くらいが読むにも書くにも楽でいいなぁと思っているのですが、まとまったことを書こうとするとどうしても二千字くらい必要になる…という体感。

 

字数多い順ランキングを見ると、ダントツが5941字の「モンペの話、運営とファンについて」。

これはちょっと特殊な経緯でしたね。まず個別の話、そこから全体の話に移行したため、こんなに長くなったのでしょう。vtuberの運営についてはだいぶ前から考えて、ネタを温めていたというのもある。

それにしても、書きすぎですが。当事者でもないのに…。

 

次点が、3187字の「やさしい世界と夢の国の共通点」。

まあ、結局これだったんでしょうね。書きたかったことは。兼ねてからぼんやりもっていた違和感を、なんとか形にしてみた、というところか。

 

あとは僅差ですけど、2953字の「vtuberのキャラ依存度」。

改めて見返すと面白いですね。この時はこんな風だったのか、みたいな。今なら、定期的にざっくり見ておきたいアーカイブ(パトラギアとか)が供給されるので、この頃みたいな飢餓感はない。VakaTuberの頃なんか、面白そうな配信が畳み掛けるように押し寄せて、未消化のアーカイブが溜まってうれしい悲鳴でした。

 

連続性のあるものだと、ハニストの音楽の話(約2000×3)や「若さ」のテーマ記事(約2000×5)もありますが、基本的には独立して読むことでしょう。

 

今回は特にオチもないですが、ここらへんで。

 

あ、最後にちょっとした話。

ランキングといえば例のユーザーローカルのサイトですが、あそこに「バーチャルアシスタントゆうこ」が登場してたの、今日知りました。滅多にホーム画面へ飛ばないので、本当にたまたま気づいた。これで属性などのタグ付けが進んだりしたら、データベースとしてかなり有用に思えます。楽しみですね。

 

ちなみに、ゆうこさんに結婚を申し込んでも、すげなくお断りされます。もし上手くいった方がいれば、ご連絡下さると幸いです。

月ノ美兎の業の深さは、濃縮還元されている

(2362字)

さて、いい加減彼女の話でもしましょうか。

かつてほどの神通力もなく、みなフラットにモノを見られる頃合いですし。

 

vtuberを語る上で避けては通れない、大きな存在となりました。もしかすると、少々大きくなり過ぎたかもしれない。彼女のスタイルは、本流ではなく傍流にあってこそ評価されやすく、また動きやすいから。…いや、正確に言うと、最初彼女は傍流にいたはずなのですが、その影響力の余り、本来傍流だった川の流れを本流にしてしまった。いまこうしてあるvtuberというものの在り方は、すべてここに端を発しています。

 

「月」は、この界隈だと非常に重い文字です。個人(といってもサークル単位ですが)で3D動画勢のてっぺんまで瞬く間に登り詰めた輝夜と、当時大変風当たりの強かった2D生配信勢を界隈のスタンダードにまで押し上げた功労者月ノ美兎がいるから。

この記事を考え始めた3月当時はこの二人しか思いつかず、ただの偶然だろうと一笑に付していたのですが、重い腰を上げる今になって、夢月ロアがいることに気づきました。ひょっとすると、ひょっとするのかも知れませんね。「名前に『月』がつくvtuberはビッグになる」というジンクス。まあ、このジンクスが本物かどうかは、最近現れた餅月ひまりで判断するとしましょう。

ざっくりした傾向でいうならこの界隈、太陽より月、陽より陰に人が集まるように思います。ミライアカリの現状を見るとなおさら。唯一その傾向にハッキリ抗っているのは、本間ひまわりくらいですね。ここまで明確に「陽」の名前で人気のあるvtuberも珍しい。特異な例です。

 

月ノ美兎に話を戻しましょう。当初の本流とは、キズナアイに代表される3D動画勢です。非現実的な設定に沿ったRPで、キャラクター性を形作る。かつては、vtuberをよく知らない一部の人から、キズナアイは本当にAIだと思われていたりもしました。コンテンツの提供側も、バックグラウンドを可能な限り隠すよう努め、消費者側も、出来るだけ目を向けないよう努める。ただ、それもずっとは続けられない。次第に無理が生じてくる。

そこへ、月ノ美兎が現れた。いろんな要因がありますけど、結局のところ、時代が求めたとしか言いようがない。

一つ勘違いされやすいところですが、月ノ美兎はRPを捨てたわけではありません。あくまで「女子高生が顔出し配信してますよ」というテイ。洗濯機の前で配信とかも、月ノ美兎としての話であって、演者としての話ではない。

とはいえ、言ってる本人も、観てる側も、それが建前であることは理解しています。例のあまりに有名な「わたくしで隠さなきゃ」「これがバーチャルYouTuberなんだよなぁ…」は、その本音と建前の限界スレスレまで肉薄した結果です。暗黙の了解でアイコンタクトをかわすパスの出し手と受け手のような、程良いスリルに人々は魅了された。

当然ながら、この攻めの面白さは、設定に忠実なRPをするキズナアイらを前提にして成り立つものです。本流がしっかりあってこそ際立つ傍流、表裏一体の関係にあった。ところが、その傍流は一大勢力となり、裏が表に変わった。なんと実はこの服、リバーシブルだったのです。

誤解のないよう書きますが、表裏がひっくり返ったからといって、「中の人はいない」という建前を捨て去ることにはなりません。先ほどから申し上げている通り、裏表がひっくり返っただけなのですから。土台となる前提部分は同じです。

vtuberに限った話ではありませんが、制限というのは、コンテンツの成長には欠かせない要素です。全てが自由になったら、独創性のきっかけすら奪われます。放送禁止用語を解禁したらテレビが面白くなるかと言ったら、そんなわけはありません(ネットテレビや素人の生配信を見る限り)。逆です。縛りがあるからこそ、生産的な試行錯誤がなされ、オリジナリティが生まれる(成熟しきったコンテンツや、ごく一部の天才は別ですが)。

かつて月ノ美兎のことを、ヴィトゲンシュタインばりに「語りえぬものについて語る」と申しましたが、それはこういうわけです。裏側として、Aではなくnot Aとしてしか本来語れない類いのものだということ。ここで学のある人ならヴィトゲンシュタインの話を広げられるところでしょうが、わたしにはそんなものありません。先行きます。

 

正直言えば、わたしのなかだと月ノ美兎はヘラピンまでで終わった存在です。あとは出涸らし。その出涸らし状態でも並の人間よりずっと面白いのが、彼女の凄みでもありますが。

その凄さを別角度で言うなら、「異なる二種類の才能を持っていた」ということになります。

いわゆるバズって人気を得ることと、人気コンテンツを(惰性ではなく)慣性に乗せて継続拡大させること。これら二つは、全く質の異なる能力が必要です。皆さんも、思い当たる節があるでしょう。ほとんどの人は、仮に才能に恵まれたとしても、どちらか片方だけ。月ノ美兎の凄みは、その両方を水準以上にこなしている点にあります。

 

その特殊さの根源は、わたしの推測だと「老成した若さ」。

ほとんどの人気vtuberは、長年かけて培ってきたスキルをもって花開きます。何事も一足飛びにはいかない。

ところが月ノ美兎に関しては、老いていながら若い、若くして老いている、矛盾した才能でした。それが「月ノ美兎の業の深さは、濃縮還元されている」の意味です。ほとんどの人は絞ったままの果汁(経験値やスキル)をえっちらおっちら運んでくることになるのですが、彼女の場合は、絞った果汁の水分を一旦飛ばして濃縮してしまい、あとで適宜濃度を調整する。熟成と新鮮、老いと若さを両立させた数少ない才人。

それが、月ノ美兎です。

世にも奇妙な物語

(719字)

これから話すことは、嘘か真か、信じるか信じないかはあなた次第です。

 

わたしはあまり、というかほぼvtuberの配信でコメントしたことがありません。唯一記憶にあるのは、鈴鹿詩子さんのshowroomでの配信。というのも、その日読まれたマシュマロのなかに、わたしのものがあったからです。その内容は、悩み相談とBL体験談の中間といった内容でした。そのときの下書きを後生大事に取っておいたので、冒頭部分だけ引用します。

詩子お姉さんこんにちは、普段アーカイヴでお話を楽しく拝聴しております。ご記憶を取り戻されたようで、なによりです。ぜひ詩子お姉さんに相談したい悩みがあったので、ホッとしました。

悩みというのは、手短に言うと、既婚で子持ちで同性の親友に10年ほど片思いをしているということなのです。

当時リアルタイムで聞いていた方は、覚えていらっしゃるかもしれません。なぜリアルタイム限定なのかというと、この回のアーカイブ、どうやらYouTubeに上がった形跡がないのです。

せっかく読まれたから、また聴きなおそうと思っていたけれど、待てども待てどもアップされず。今日に至るまでデータの海に埋まったまま忘れられたか、意図的に上げていないのか。もしかしたら、全てわたしの夢の中の話だったのかもしれない。ほかに記憶のある人がいなければ…。

ちなみになぜ今更この話を思い出したのかというと、件の親友と、共通の友人の結婚式で久方ぶりに会えて、話の続きが出来たからです。でも、鈴鹿さんのマシュマロは閉じてしまっているので、この続きを話す機会は当分来そうにありません。

 

改めてになりますが、わたしは何も本当だとは言いません。信じるかどうかは、あなた次第。